December 25, 2007

化粧規範に関する研究 ―化粧を施す生活場面とそれを規定する化粧意識と個人差要因―

人は,様々な場面で化粧を行う.だが,それは常に一定の化粧行動ではない.

雑誌などのファッション特集をみてみると,週の始まりはきりりラインメイクで仕事モードに切り替える,結婚式のお呼ばれ美女増しヘア,恋を叶えるスイートメイク,オフィスでは色味を抑え上品な仕上がりに,などの場面によって異なる化粧行動が提案されている.これは,たんなる化粧の流行としての提案ではなく,その場面にふさわしいと考えられる化粧行動の提案である.

人々が,社会的な場面で暗黙のうちに化粧行動を規定する何らかのルール,すなわち,社会や集団において個人が同調することを期待されている行動や判断の基準である「規範」を共有していることを示している.それはいわば,被服において人が服装を選ぶときの基準として「着装規範」があるように,化粧において人がどのような化粧をするかを選択する基準としての「化粧規範」の存在を意味している.

我が国では,中川や被服社会心理学(SPC)研究会などの一連の研究により,着装規範については多くの知見が積み重ねられている.例えば,人々が様々な生活場面で着装する衣服を選択するさいに考慮する基準を,着装基準ととらえ,衣服が生活場面で果たす機能により,各場面にふさわしいと思われる基準に従って衣服を選択して着装していること,日常の生活場面を『フォーマル』『セミフォーマル』『インフォーマル』の3場面に分け,場面に応じて『個性・流行』『実用性』『社会的調和』の3基準を使い分けて着装行動を行っていることが明らかとなっている.

しかしながら,従来,化粧に関する規範研究は行われておらず,関連する研究として日比野らの研究があげられる程度である.
日比野らは,女子大学生364名を対象に,社会的場面でどの程度入念に化粧を施すか調査を行った.その結果,化粧が入念に施される程度が高いのは,異性との対人相互作用が行われる場面や化粧品販売や洋服販売などの対面販売場面であった.しかしながら,同じく対人相互作用場面である高齢者や心身障害者,幼稚園児と接する場面,また同じく対面販売であっても食料品の販売では,化粧の入念度が低くいことが明らかとなった.すなわち,化粧が促進される場面と抑制される場面が存在し,人々は場面によって化粧の施す程度を調整している.

化粧行動を規定する「化粧規範」は,場面はもちろん,行動の対象である他者,性別や個人差要因によって,様々に規定されるであろう.したがって,化粧が施される場面や考慮される基準を構造化し,性別や個人差要因などの関連を分析することによって,化粧規範に関する総合的な検討が必要である.

そこで本研究は,社会的な場面での化粧行動を規定する「化粧規範」の解明に向けて,次の2点について男女の違いを明確にするとの意図のもと,男女を比較しながら検討を行った.

まず第1に,松井らによると,化粧は変身願望,創造的楽しみ,周囲への同調,社会的役割の適合などが目的とされる.平松・牛田が,化粧にどのような意識を若者がもっているのかについて検討を行ったところ,『魅力向上・気分高揚』『必需品・身だしなみ』『効果不安』の3つの化粧意識が明らかとなった.この結果は,若者が自己に向けた対自的な意識だけではなく,他者との関係に向けた対他的な意識により,化粧を行っていることを意味している.したがって,日比野らによって,化粧が入念に施される場面と対人相互作用の高低との関連が指摘されていることから,特に化粧に関する対他的な意識が,化粧を行う場面や程度についても規定していると仮説した.
そこで,様々な生活場面での化粧行動が,どのような意識のもと行われているのかを明らかにするため,化粧を施す生活場面を規定する化粧意識ついて検討した.

次に,これまでの化粧の研究では,個人差要因との関連が検討されている.例えば,男女共通して公的自意識が高い者ほど化粧関心や化粧行動を示すこと,男性では外的他者意識が化粧意識を,女性では公的自意識や外的他者意識が化粧意識を規定することが明らかとなっている.また,着装規範の研究においても,個人差要因との関連が検討されており,公的自意識が着装規範を規定することが指摘されている.そのため,化粧を施す生活場面についても,個人差要因,特に自己や他者の外面への意識である公的自意識や外的他者意識により規定されていると仮説した.
そこで,化粧意識だけではなく個人差要因がどのように,化粧を施す生活場面を規定しているのか検討を行った.


【原著】
平松隆円・牛田好美 2007 化粧規範に関する研究 ―化粧を施す生活場面とそれを規定する化粧意識と個人差要因―,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第48巻,12月号,pp.59-68  ENGLISH PAGE
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November 30, 2007

スキンケアによる感情調整作用に関する研究

近年の様々な研究により,化粧による心理学的な効果の存在が認められつつある.

Parkinson & Totterdellは,不快感情の緩和のために人々がおこなっている日常行動を分類し,化粧を「気分転換行動」のなかの一つ,「リラックスしたり愉快になるための行動」に睡眠や買物などと位置づけている.
浜らは,女子大学生を対象とする情動状態とストレスに関する調査をおこない,ほぼすべての回答者から日常的な気分転換の方略として,化粧に関心があると支持されたことを報告している.

Zillmannによると,人は不快な感情を最小限にし,快の感情を最大限にしようとする.
感情の鎮静化やストレスの緩和といった感情の均衡を調整する作用を期待して,様々な行動をおこなう.
そのような行動の一つが,化粧である.

化粧は大きく分けて,ファンデーションやアイシャドウなどの顔料の塗抹による装飾に関する「メイクアップ」と,洗顔やクレンジングなどによる肌の汚れ除去や化粧水や乳液などによる保湿・栄養付加など,手入れに関する「スキンケア」との二つの行動に分類される.

メイクアップの感情調整作用については,松井,大坊,余語らの研究により一貫して「自信」や「満足感」の上昇が明らかにされている.
すなわち,メイクアップによる自己の外面の不満や欠陥のカバーにともなう外見魅力の上昇などが,自信や満足感を高めていると考えられる.

また阿部は,社会生理心理学的な立場から研究をおこない,スキンケアには「いやし」と呼べるような作用の,メイクアップには「はげみ」と呼べるような作用の存在を示唆し,ストレス反応の緩和に寄与していることを明らかにしている.
そして,スキンケアは私的自意識の高い者にとって,メイクアップは公的自意識と私的自意識の高い者にとって気晴らしとしての積極的な意味をもつことを指摘した.
さらに,阿部は,同じ化粧行動であっても,朝夕によって心理作用が異なることも指摘している.

このようなメイクアップやスキンケアによる感情調整作用について,臨床的な研究もすすんでおり,リハビリメイク®などの化粧療法がおこなわれはじめている.

浅井ら,伊波・浜,浅井・浜は老年性痴呆症の,浜らは精神分裂症の,浜らは神経症の患者を対象として平面化した感情を活性化させるプログラムを提案している.
また,エステティックなどのマッサージを中心とした美容施術について,畑山ら,Yamada et al.,阿部の研究により,リラックスやリフレッシュの効果が期待できることが明らかとなっている.

しかしながら先行研究は,主に高齢の女性や医学的な疾患がある女性を対象としており,対象が限定的である.
また,平松・牛田によって男性の化粧行動と対自的な『魅力向上・気分高揚』の化粧意識との関連が明らかとなっているにもかかわらず,男性を対象とした研究が見当たらないことなどの課題がある.
さらに,化粧は日常的におこなわれる行動であるにもかかわらず,先行研究の多くが専門的な技術を前提としてのメイクアップの感情調整作用に注目している.
そして,実験室で処理・統制をおこない,生理的・心理的な反応を測定する研究方法による条件統制に重きが置かれる社会的文脈から切り離された実験室内での感情測定に止まり,現実の生き生きとした感情を離れた心理的現象を対象としている.

感情は,日常生活の様々な行動により,その現れが特徴づけられている.すなわち,行動は心理的負担であるストレスを高め,また低める.

したがって,本研究では,日常的な感情調整作用に注目し,まず化粧を含めた若者の日常生活行動の心理的負担について検討することで,日常生活における感情調整作用に寄与する行動の分類と,それにおける化粧の位置を明らかにすることを目的とする.
そして,化粧のもたらす感情調整作用について検討し,それらが個人差要因といかに関連しているのかを明らかにする.

しかしながら,平松・牛田や平松などの一連の研究により,多くの化粧行動に男女差のあることが明らかとなっている.しかし,スキンケアは,メイクアップに比べ,相対的に男女差が少ない.
そこで,本研究では男女差の少ないスキンケアに注目し検討をおこなった.


【原著】
平松隆円 2007 スキンケアによる感情調整作用に関する研究,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第48巻,11月号,pp.50-57
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November 29, 2007

公衆場面における化粧行動と自己化粧の入念度の関連性

場所を問わない,公衆場面での化粧行動は日常化しつつある.

若者は,様々な公衆場面で化粧を行うことについて,どのように考えているのか.
平松は,その許容の構造を明らかにするとともに,化粧行動や化粧意識とも深く関連する自意識や他者意識といった個人差要因が,化粧行動の許容にいかに影響しているのかについて検討している.

それによると,化粧行動の許容に関わる公衆場面は,行動の内容ではなく場面により構造化され,男女で許容に差のあることが明らかとなっている.
そして,その許容には,自己や他者の外面への注意の向けやすさが影響していることが明らかとなっている.


では,なぜ若者は公衆場面で化粧を行うのか.

例えば,女性の場合,加藤が指摘するように,化粧をする分だけ,男性より身支度に時間がかかる.
それを解消するために,公衆場面で過ごす時間を活用しているだけなのか.確かに,新聞紙上などで,公衆場面,特に電車内での化粧を肯定する意見には,忙しい朝の時間の有効活用というものが多くみられる.

しかしながら,総務省の『平成13年度生活基本調査』の結果によれば,過去の調査と比較可能な15歳以上の行動種類別生活時間の推移において,「身の回りの用事」などの一次活動時間や「余暇活動」などの三次活動時間は増加傾向にあるものの,「通勤・通学」「仕事・学業」などの二次活動時間は減少傾向にあり,必ずしも化粧をする時間の少なさを公衆場面で補っているとは考えにくい.
また男性であっても,駅のホームなどでヘアスタイリングや整眉を行う姿を見かけることもある.

米澤は,文化論の視点から,化粧が着こなしになった結果,見せる顔作りに励み,プロセスとしての化粧行動は,完成し化粧をした顔よりも自己を表現するものとして,身だしなみの域を超えた行動であると指摘している.
すなわち,化粧が粧いとしての意味を超え,化粧をすること自体が趣味となったため,場面に関わらず化粧を行い,他者にそれを見せているのだという.
だとすると,ある公衆場面において化粧をよく行う者ほど,その場面における自己化粧の程度,すなわち入念度は高いという仮説が成り立つだろう.

そこで本研究では,平松の研究をふまえ,若者自身の公衆場面における化粧行動の実態を明らかにし,自己化粧の入念度との関連性を検討した.

そして,これまで化粧行動や化粧意識に関する研究,また化粧行動許容に関わる公衆場面の研究でも,その関連性が検討された自意識や他者意識といった個人差要因との関連性についても検討を行った.


【原著】
平松隆円 2007 公衆場面における化粧行動と自己化粧の入念度の関連性,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第48巻,11月号,pp.42-49

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March 05, 2007

化粧行動と自己概念

一般的に,社会で個人が行う行動は,その個人の自己に規定される.

自己に関する概念は自己概念(self-concept),それを受け入れることは自己受容(self-acceptance)と呼ばれ,この自己概念は自己の認知的側面(self- perception)と自己の評価的側面(self-evaluation)に大別される(山本・松井・山成,1982).自己の認知的側面とは,「スポーツが得意だ」「社交的だ」などといった側面であり,他方,自己の評価的側面とは,「自分に満足している」「自信がある」などといった側面である.なお,自己受容は自己評価とほぼ同義 (Rogers,1949; Silber & Tippet,1965; 中村・板津,1988) とされている.

我々は,他者との相互作用なかで形成した自己認知をどの程度のものであるか,評価している.その評価は,ある基準における優劣だけが問題になるのではなく,自己にとってそれが満足できるものか否かが重要となる.中村・板津 (1988)によれば,実際の行動が行われるに至るまでの過程として,自己の姿への注目・把握・評価が行われる.すなわち,我々は他者との社会的相互作用を通じ,自己の特徴を概念化し,それを評価する.そして,その評価を維持・低下させないよう自己の姿を操作するのである.化粧は,その操作方法としての一例である.

化粧とは何か.

一般的に我々がイメージする化粧とは,化粧水や乳液の使用といった肌の手入れの「スキンケア」や,ファンデーションやアイシャドウの使用といった色彩的な「メイクアップ」などであろう.化粧行動を,文化人類学などを参考に考えたとき,大きく次の三つに分類される(村澤,2001).まず第一に,「身体変工」である.これには,髪を切る,髪を抜く,髪を縮らせる,髪形を整える,歯を抜く,歯を削る,爪を切る,胸を大きくする,腰を細くする,足を変形させる纏足などが含まれる.次に,「色調生成」である.これには,皮膚に色を入れる入墨,皮膚を傷つける創痕などが含まれる.そして,「塗彩」である.これには,メイクアップ,ネイルメイク,ボディーペイントなどが含まれる.しかしながら,この三つに,さらに「身体維持」を加えてもよかろう.すなわち,歯を磨く,顔や髪を洗う,肌に水分や油分を補うといった肌の手入れである.

では,なぜ人は化粧を行うのであろう.大坊(2001)によれば,歴史的に医療行為の一環として,また魔除けなど宗教的行為の意味で行われており,心身の健康を図る目的があったという.また,性の強調や所属集団の認証の意味として行われているという.

このような化粧行動は,次のような要素により成っている.飽戸(1982)によれば,化粧行動には「対自的機能」と「対他的機能」がある.対自的機能とは,化粧の行為者自身の効果をめぐる化粧の機能のことであり,自己満足因子や気分因子などである.そして対他的機能とは,同性・異性に関わらず他者や社会を意識することによって生じる化粧の機能のことであり,個性化因子,美化欲求因子,身だしなみ因子などである.つまり,「化粧をすることが楽しい」「気分がよくなる」という化粧行動の主体的な楽しみとしての側面と,「男性からも女性からもきれいだと思われたい」という他者からの目を意識しての自己管理の側面を示唆している.松井・山本・岩男(1983)もまた,化粧の動機として「肌の色などの欠点カバー」「肌を守るため」「人に良い印象を与えたい」などの自己補完と他者への印象管理という対自的・対他的な動機を明らかにしている.そして,平松・牛田(2003a,2004)は,男女とも自己の化粧関心が高い者ほど実際の化粧を一層行い,男性では『魅力向上・気分高揚』の意識が,女性では『魅力向上・気分高揚』『必需品・身だしなみ』『効果不安』の意識が化粧行動と関連することが明らかにしている.


さて,自己と化粧行動の関連性については,これまで主に自意識や性役割や社会的スキルといった個人差要因(性格特性)との関連が検討されている.それらの結果を要約すると,化粧行動には男女共通して公的自意識が,性役割について男性は男性性が,女性は女性性が高い者ほど化粧関心や行動を示すこと(平松・牛田,2003b),社会的スキルの高い者ほど男女とも化粧をよく行うこと(平松,2005)などが明らかにされている.

しかしながら,自己評価の高い者は化粧をよく行う(鍋田,2004)といった指摘があるものの,自己評価と化粧行動との関連を裏付ける調査研究はほとんどない.女性のみを対象としているが,自己評価の高い者は自己評価の低い者に比べメイクアップ化粧品と基礎化粧品のどちらもより多く使用している(山中,2002)といった先行研究があるのみである.

化粧行動と隣接する被服行動については,被服に関する心理学的研究が行われるようになった頃から,積極的に自己認知や自己評価といった自己概念との関連について研究が行われている(藤原,2001).例えば,Reeder & Drake(1980)はスポーツ選手を対象に,自己評価の高い者ほど目立つ着装をすることを明らかにし,藤原(1982)は女子学生を対象に,自尊心の高い者は個性を強調するような被服行動を,自尊心の低い者は社会的受容や慎み深さを重視した被服行動をとることを明らかにしている(藤原,1986).

被服行動の先行研究から,化粧行動についても自己概念との有意な関連性のあることが仮説として推測される.また女性だけではなく男性についても,女性を対象とする化粧行動の先行研究から,男性についても自己評価の高い者ほど化粧行動を一層行うとことが仮説として推測される.しかしながら,その検討にはたんに化粧を行う者の自己概念を測定し,化粧行動との関連を検討すればよいというわけではない.中村・板津 (1988)の指摘によれば,まず,いかに自己の特徴を概念化し認知しているのか,またそれをどの程度評価しているのかを検討する必要があり,そして,その評価を維持・低下させないように,どのような化粧行動を行っているのか階層的に検討する必要があるからである.

自己認知と自己評価の関係について,沢崎(1984)は適切な自己評価が行われるためには正確な自己認知が必要であり,両者は相互依存的な関係であると指摘する.もちろん,我々は自己について一つの側面だけを認知しているわけではない.Fromm(1947)は,地位や名誉,経済力や運動能力,学校の成績や友人関係など様々な要素の卓越さを他人に認められ,また自分自身も肯定的に認知することで精神的な安定,すなわち自己評価を高めようとしていると指摘している.そのため,自己認知については多面的に検討する必要がある.

そのため本研究は,社会的機能に関して学問的関心が高まっている化粧行動を主なテーマに,当該行動と自己に関連する心理学的要因である自己概念との関連性を明らかにすることを目的に,まず大学生を対象として彼らの自己概念の構造を自己について多面的にとらえているHarter(1985)のSelf-Perception Profile for Childrenを用いて検討し,次に自己評価が彼らの化粧行動といかに関連しているかについて検討する.




【原著】
平松隆円・姜鶯燕 2007 当代日本大学生的化妆行动和自我概念的关联性,佛教大学大学院紀要,佛教大学,第35巻,pp.115-126  
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November 27, 2006

化粧行動許容に関わる公衆場面の構造解明とそれを規定する個人差要因

電車内や駅ホームで化粧を行う女性たちが話題になって久しい.否,今日では男性たちにおいてさえ,それをみることができる.

なぜ,彼らは公衆場面で化粧を行うのか.
菅原は,電車内での化粧行動の特徴に「若さへのこだわり」「流行への関心の強さ」「親子関係への不満感」という3点をあげ,この特徴から「同年齢集団への強い依存性」に注目し,同じ価値観を共有する仲間との人間関係が濃厚になるほど,他の人間関係が希薄化し,生きる世界が限定されているため,恥を意識する世界も狭められているとし,電車内での化粧といった行動は,個々に特別な理由や動機があるわけではなく,公共場面に居合わせる他の人々の存在を,気にしていないという共通の背景から生まれていると指摘した.
澤口は,電車内での化粧行動を恥や迷惑だと考えないことについて,脳科学のアプローチから教育やしつけの不十分さに起因する,脳の前頭連合野の未熟による感情的知性の未発達ゆえの感受性・感情表現の鈍化という脳機能障害の一種であると指摘した.
米澤は,場所を問わず衆人環視のもとで化粧行動が日常的になりつつある現象は,化粧が覆い隠したり補正したりするのではなく,モード化し,着こなしになった結果であるとして,電車内で化粧をする女性が増えたのは,化粧への考え方が大きく変わったため,自らをフィギュアのような容姿に作りこむコスメフリークの90年代の日本が生み出した文化現象であると指摘した.

このような指摘がなされるなか,電車内や駅などでの化粧行動に関する調査が行われた.ベネッセは,高校生を対象に調査を行い,15.8%の者が電車内や街で化粧をすることを「絶対やめて欲しい」と回答したのに対して,50.4%の者が「特にかまわない」と回答したことを報告した.この数値は,学年が上がるにつれ増加傾向を示しており,男女別では,「絶対もしくは,できればやめて欲しい」と回答した者は,男性では41.3%,女性では56.2%と,男性の方が許容している.
また中央調査報は,全国20歳以上の男女約1400人を対象に調査を行い,全体では66.0%が電車内の化粧を「気になる」と回答し,属性別では男性は58.2%が,女性は73.2%が,電車通勤・通学者は71.8%が,非電車通勤・通学者は65.0%が「気になる」と回答したことを報告した.
内田・小林は,公共の場で化粧をする者は,自分より他者に寛容であることを報告した.

これまでの化粧行動の許容に関する研究では,主に電車内や駅を対象としており,多様な公衆場面を対象としての,化粧行動の許容の構造を明らかにした研究はほとんどない.また,これまでの若者を対象とした化粧研究では,化粧行動には男女共通して公的自意識が,化粧意識には男性は外的他者意識が,女性は公的自意識や外的他者意識が関連することが明らかにされており,公衆場面での化粧の行動の許容と,これら個人差要因についても有意な関連性が仮説として考えられが,これを裏付ける先行研究も見当たらない.

そこで,本研究では,まず若者が様々な公衆場面での化粧行動についてどのように考えているのか,その許容の構造を明らかにするとともに,化粧行動や化粧意識に関連する自意識や他者意識といった個人差要因が,化粧行動の許容にいかに影響しているのかを明らかにすることを目的として調査を行った.


【資料】
平松隆円 2006 化粧行動許容に関わる公衆場面の構造解明とそれを規定する個人差要因,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第47巻,11月号,pp.12-21

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November 01, 2005

化粧行動の文化化と化粧意識の社会化の一過程としての人物・メディア

日常の行動は,世代から世代へと社会的・文化的に伝達される.

その伝達過程は,一般的に社会生活における役割や地位,規範などの習得を「社会化」,社会固有の行動様式の習得を「文化化」と呼ばれる.
そして化粧行動や化粧意識もまた,社会的マナーの一要因として,社会や他者からの期待のうちに,個人が意識するとしないとに関わらず,日常生活の多様な場面を通して,社会に固有の様式として化粧行動は文化化され,化粧意識は社会化される.

女性を対象にした化粧に熱中する理由に関する調査によれば,「化粧品の手ごたえが病みつきになって」「雑誌の美容情報に影響されて」「好きな人ができて」「母親からの影響」などの回答が上位にあげられている.
すなわち,男女とも自らの化粧関心の高まりにより,実際の化粧行動を行っていることから,化粧に対する直接的な興味や関心が化粧行動に影響していると推察される.

また,「雑誌の美容情報に影響されて」「母親からの影響」という回答から,雑誌や家族が個人の化粧への興味や関心を高め,間接的に化粧行動に影響しているとも推察される.

リビング生活研究所による化粧情報を何から得ているかという調査では,その回答の上位項目が「雑誌」「TV」「友人・家族」「店頭」「カタログ」「店員」であることが明らかにされている.
すなわち,人々は化粧情報を必ずしも専門誌や専門家だけではなく,日常的に関わる雑誌,TV,家族,友人などからも収集し,参考にしていると推察される.

大坊は,化粧への積極的関心の高い者はポップ音楽番組やクイズ番組をみず,トレンディドラマやニュース番組をみるということを明らかにし,化粧行動とマスコミ接触との関連を明らかにしている.
すなわち,化粧行動は周囲の対人関係やマスコミといったメディアとの接触の量や多様性などにより,化粧への関心や興味などが左右され,実際の化粧行動が規定されていると推察される.

しかしながら,今日の男性化粧の増加について,美容産業が市場拡大を目的に女性だけではなく男性をもターゲットにし始めたことに起因する企業によるメディア戦略の影響が指摘されているにもかかわらず,男性の化粧行動とメディア接触との関連性の検討はほとんど見当たらない.

また,化粧の低年齢化についても「ピチレモン(学研)」「小学六年生(小学館)」といった漫画誌や学習誌などが提供する美容・ファッション情報の影響,「モーニング娘。」などに代表されるジュニア・アイドルやDCブランドでおしゃれを吸収した世代である母親といった人物の影響が相乗しているとする指摘があるのにもかかわらず,化粧行動と人物接触との関連性の検討もほとんど見当たらない.

また,この人物やメディアとの接触の影響は,化粧行動だけではなく,化粧意識についても同様にあてはまると推察される.

笹山・永松は,化粧意識として「必需品としての化粧」「身だしなみとしての化粧」「他者に見せるための化粧」の3因子を明らかにし,いくつかの要因との関連性を検討している.その中の一つとして,母親との接触と「身だしなみとしての化粧」意識の関連性を明らかにしている.
すなわち,特に普段から化粧をよく行っている母親を持つ者は,母親が化粧をしている姿をいつも見ているために,女性として化粧をすることを最低限のルールであるような意識が自然と身につくと指摘している.

このように,少ないながらも化粧意識と人物接触についての関連を認める知見がありながら,従来,化粧意識については,化粧行動と人物やメディアとの接触に関する検討ほどに研究は行われてこなかった.

そこで本研究では,男女大学生を対象として,彼らの人物,TV番組,新聞記事,雑誌種別といった人物・メディア接触が化粧行動や化粧意識にいかに影響を与えているかを検討した.



【原著】
平松隆円 2005 化粧に関する研究(第5報)―化粧行動の文化化と化粧意識の社会化の一過程としての人物・メディア接触の検討―,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第46巻,11月号,pp.41-54

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November 02, 2004

大学生の化粧意識を規定する個人差要因

我々は,化粧に対して様々な目的や意識を持ち行動を行っている.

笹山・永松は,女性の化粧意識として,「必需品としての化粧」「身だしなみとしての化粧」「他人に見せるための化粧」の3因子を明らかにしたうえで,個人差要因との関連を検討している.
その結果,「必需品としての化粧」は自尊心や女性性の受容と正の,「身だしなみとしての化粧」は社会的外向性と正の,「他人に見せるための化粧」は男性性の受容と負の関連を示すことが明らかとなった.

また,化粧行動と個人差要因との関連についての先行研究(大坊,松井,平松・牛田など)では,社会的スキルや自意識や性役割などが検討され,対人関係が円滑な者ほど化粧をよく行い,自意識に伴う外向性と内向性により化粧行動の程度が相違し,男性は男性性,女性は女性性が化粧関心や化粧行動に影響することが明らかにされている.
すなわち,個人差要因が化粧への意識や態度に影響を与え,さらにそれらが化粧行動に影響を及ぼすことが推測される.

そこで,男女大学生の化粧意識が社会的スキル,性役割,自意識,他者意識といった個人差要因によっていかに異なるかを検討した.



【原著】
平松隆円・牛田聡子 2004 化粧に関する研究 (第4報) -大学生の化粧意識とそれを規定する個人差要因-,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第45巻,11月号,pp.63-70

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November 01, 2004

大学生の化粧意識の構造解明と化粧行動との関連性

歴史的に化粧は,医療行為,宗教儀礼,性の強調,所属集団の認証として始まったとされる.

つまり,化粧には心身の健康を図る目的や自己表示などの意味があったと考えられる.では,今日における化粧にはどのような意味があるのか.

松井らは,化粧が変身願望,心身の充足,ストレス解消,創造的楽しみなどの対自的な「化粧行為自体の満足感」や外見的欠陥の補償,周囲への同調,期待への対応,社会的役割の適合などの対他的な「対人的効用」という2つの意味により行われるとしている.さらに笹山・永松は,化粧に対する意識を分析し,化粧は自分にとって必需品であるといった「必需品としての化粧」,改まった席にでるときはきちんとした化粧をしないとおかしいといった「身だしなみとしての化粧」,他人に見劣りしたくないといった「他人に見せるための化粧」という3因子を明らかにしている.このことから,化粧には自己の改善維持機能や対人相互作用促進だけでなく,必需品や身だしなみという習慣としての意味もあると考えられる.

しかしながらこれらの研究は女性の化粧意識に対する知見であり,近年,化粧を行う男性や化粧を行わない女性が増えているなかで,男性の化粧意識と化粧行動との関連に関する研究は見当たらない.

そこで,男女大学生がどのような意識を持って実際の化粧行動を行っているかを明らかにするため,男女大学生を対象に彼らの化粧意識の構造を解明し,それらが実際の化粧行動といかに関連するかについて検討を行う.



【原著】
平松隆円・牛田聡子 2004 化粧に関する研究 (第3報) -大学生の化粧意識の構造解明と化粧行動との関連性-,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第45巻,11月号,pp.53-62

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November 02, 2003

大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待を規定する個人差要因

最近,若い男性の化粧への関心が高まり,実際に女性と変わらない日常的な身体や顔への手入れをおこなう,男性が増加しているという.
その一方で,化粧をしない女性も増えているという.

我々の性は,大きく分けて生物学的性(男性・女性)と社会的性(男性性・女性性)とに大別される.
そして,この2つは必ずしも一致しない.生物学的性は、生まれた瞬間から決定されるが、社会的性は、社会生活のなかから社会的・文化的に期待される性に合致する役割であり、女性もしくは男性はどのようにふるまうべきかを学ぶことで形成される。伝統的には,女性は家庭生活に関連した技能が期待され,男性は運動能力,知的能力に関連した技能が期待される.
しかしながら,この男らしさに由来する男性性や女らしさに由来する女性性は対極にあるものではなく,男性でも女性でも,男性性と女性性の両方が高いもの(両性的),男性性が高く女性性が低いもの(男性的),女性性が高く男性性が低いもの(女性的),男性性と女性性の両方が低いもの(未分化)などのタイプが存在すると考えられる.

これまでの社会では,化粧をおこなうのは主に女性たちであった.そこには,化粧が女性の身だしなみの1つとして社会的に要求されてきた背景があった.

Cash et al.は,化粧の利用度と性役割との関係について、女性性が高い人ほど化粧をよく利用すると報告している.

また小林は,男子大学生を対象とした性役割と被服の着装態度との関連性について研究している.
その結果,女性的および両性的男性は男性的男性に比べファッションや外見に高い関心を示すと指摘される.
すなわち,性役割において女性性もしくは両性性の高いものはファッションや外見に関心があり,男性性の高いものはあまり関心を示さない.その一因としては、伝統的性役割のなかで男性が化粧や衣服に関心を持つことが「男らしくない」と、敬遠されてきたことに由来していると推測できる。そのため,男性性が低い,もしくは性役割に対して両性的,未分化のものは化粧行動を比較的導入し易いといえるのではないか.

また,これまでの研究から,他者と自己に起因してなされる化粧行動には自意識が大きく関係するとされている.自己に対する意識には、2つの側面がある.
1つは,顔や身体,服装や化粧など他者から容易にみることが可能な自己の身体や行動に関する意識であり「公的自意識」とよばれる.
他方は,感情や身体感覚,思考など主観に由来する意識であり「私的自意識」とよばれる.公的自意識の高い人は,自己の身体的外見が他者からいかにみられているかということに高い関心を示し,私的自意識の高い人は,あまり他者からの目に対して関心を持たず,内省的である.Cash & Cashは,公的自意識の高い女性ほど化粧をよく利用すると報告し,Miller & Coxも,公的自意識の高い女性ほど化粧の利用度や程度が高いことを指摘した.
すなわち,公的自意識の高いものほど化粧行動をとりやすいという傾向を見出している.

また松井は,公的自意識と化粧利用の程度とのあいだに必ずしもこのような単純な関係があると言い切れるわけではないと指摘しながらも,自意識にともなう外向性と内向性によって化粧行動が相違するかという研究において,外向性の高い女性ほどメイクアップ化粧品利用率が高く,内向性の高い女性ほど基礎化粧品利用率が高いということを示唆した.
すなわち,他者とのかかわりが高く他者からの視線に多く触れる機会のある公的自意識の高い人物ほど,他者の目を意識したメイクアップ化粧をおこない,自己中心的で他者の目をあまり気にせず内省的な私的自意識の強いものほど,自己のための基礎化粧もしくは化粧自体をおこなわない傾向にあるというのである.

本研究では,化粧行動が自意識や性役割といった個人差要因によっていかに規定されるかを検討した.



【原著】
平松隆円・牛田聡子 2003 化粧に関する研究 (第2報)-大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待と個人差要因-,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第44巻,11月号,pp.69-75

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November 01, 2003

大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待の構造

今日,化粧は女性だけではなく男性たちも採用しはじめている.

従来から存在していた,ポマードやシェイビングローションだけでなく,ファンデーションやリップクリームなどを利用する若者が増えている.
コンビニやドラッグストアなどには男性用化粧品の専門コーナーができ,その種類は以前とは比べものにならないほど増加している.また雑誌では,男性向けファッション誌だけでなく一般誌までもが,衣服の特集だけでなく,ヘアスタイルや眉の手入れなど女性誌以上に化粧に関する特集を組んでいる.

男性たちが化粧を採用する起因には,いくつかの仮説が立てられる.例えば「女性からの化粧期待にともなう採用」,「被服のクロス・セックス化のように,化粧を女性ものと認識したうえで,自分らしさの演出のために採用」,「男性用化粧品などの登場により,化粧に対する関心が高まり採用」などである.

しかしながら,これまでの化粧行動に関する研究は,女性を中心になされており,男性の化粧行動の研究については極めて少ないため,先行研究からの仮説の立証は難しい.
クロス・セックスに関しても,土肥らが被服行動において検討しているが,化粧行動に関するものはほとんどない.

化粧行動について,飽戸はその起因に関する研究から,「対自的機能」と「対他的機能」を抽出した.
対自的機能とは,化粧の行為者自身の効果をめぐる化粧の機能のことであり,自己満足因子や気分因子などである.そして対他的機能とは,同性・異性に関わらず他者や社会を意識することによって生じる化粧の機能のことであり,個性化因子,美化欲求因子,身だしなみ因子などである.
つまり,「化粧をすることが楽しい」,「気分がよくなる」という化粧行動の主体的な楽しみとしての側面と,「男性からも女性からもきれいだと思われたい」という他者からの目を意識しての自己管理の側面を示唆する.

また,松井らの研究においては,化粧の動機として「人に良い印象を与えたい」「肌の色などの欠点カバー」「肌を守るため」などをあげ,化粧の役割を他者への印象管理と自己補完としている.

さらに大坊らは,化粧の関心・態度の構造の研究から,「メイクアップ重視・実践」と「化粧・美容への関心」の2つの因子を独立して抽出し,化粧の関心と実際の行動が別次元であることを示唆している.

本研究では,これら女性の化粧に関する先行研究の結果を参考に,大学生を対象として化粧関心,化粧行動,異性への化粧期待の調査をおこない,男女を比較検討しそれぞれの構造とそれらの関連を明らかにすることを目的とする.



【原著】
平松隆円・牛田聡子 2003 化粧に関する研究 (第1報)-大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待の構造解明-,繊維製品消費科学,社団法人日本繊維製品消費科学会,第44巻,11月号,pp.58-68

【参考】


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January 04, 2001

メトロセクシャルと男性化粧

最近,若い男性のあいだで化粧が一般化しつつあります.


でも,「男が化粧なんて」という方は少なくないのではないでしょうか.

それは,きっと性役割観(社会的につくられた性に対する意味づけ)に,男性への化粧期待が入っていないからです.

これまでは,「男は顔じゃない」と言われてきました.

ゆえに,顔を気にすることは男性のすることではないとする価値観の中で育ってきた世代にとっては,男性には心や肉体的な強さを求め,男性化粧などは考えられず,「軟弱そのもの!」でしかないのではないでしょうか.

そのため,お姉キャラの芸能人(山咲トオルや仮屋崎省吾など)の登場と関連して男性の化粧理由に,男性の「女性化」,つまり女らしくなった男性の増加をあげる人も少なくありません.

ところが,平松らが2003年に男子学生について調査したところ,「男らしさ」の高い人ほど化粧をよく行っていることが明らかになりました.

つまり,「女らしい」男性の増加とは裏腹に,「男らしい」男性ほど化粧をしているのです.

この理由として,一つには化粧による「男らしさ」の表現があると考えられます.

女性が化粧で女らしさを表現するように,男性も化粧で男らしさを表現すようになってきたのです.


「METROSEXUAL - メトロセクシャル」という言葉をよく聞きます.

彼らは,新しい「男らしさ」を実践しているのではないでしょうか.

確かに,ジムで身体を,読書で心を鍛えるよりも,化粧でサラサラ髪やスベスベ肌にしたり,きりっとした眉を描いた方が手っ取り早く,また見た目にも「男らしさ」は伝わりやすいのかもしれません.


【原著】
平松隆円 2005 化粧をする男性の心理,コラム 顔と心と体,フェイシャルセラピスト協会会報誌,3,p.5  
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