<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 
<feed version="0.3" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xml:lang="ja">
<title>化粧の学際研究論</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/" />
<link rel="service.post" type="application/x.atom+xml" href="http://cms.blog.livedoor.com/atom/blog_id=317659" title="化粧の学際研究論" />
<modified>2008-04-25T10:10:32Z</modified> 
<tagline><![CDATA[COSMETIC STUDIES
 http://cosmetology.livedoor.biz/]]></tagline> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu</id> 
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
<generator url="http://blog.livedoor.com/" version="1.0">livedoor Blog</generator> 
<copyright>Copyright (c) 2008, ryuenhiramatsu </copyright>
<entry>
<title>化粧の学際的研究</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50100089.html" />
<modified>2008-04-25T01:10:24Z</modified> 
<issued>2010-12-31T23:58:12+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50100089</id> 
<summary type="text/plain">はじめに
このblogでは，化粧の文化心理/社会心理に関する研究成果を中心に発表しています．
また関連して，平松の行った日本研究の成果の一部を発表しています．

記事の内容は，全て学会誌掲載済み・口頭発表済みのものですので，詳しく知りたい方は各blogの最後に記載...</summary> 
<dc:subject></dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50100089.html">
<![CDATA[<b>はじめに</b><br>
このblogでは，<a href="http://blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/archives/18243602.html">化粧の文化心理/社会心理に関する研究成果</a>を中心に発表しています．<br>
また関連して，<a href="http://read.jst.go.jp/public/cs_ksh_012EventAction.do?action4=event&lang_act4=J&judge_act4=2&code_act4=5000092807">平松</a>の行った日本研究の成果の一部を発表しています．<br>
<br>
記事の内容は，全て学会誌掲載済み・口頭発表済みのものですので，詳しく知りたい方は各blogの最後に記載しています論文を大学図書館等で，お取り寄せください．なお，卒業論文等に参考・引用される方は，学問のルールにしたがって引用を明記して下さい．<br>
<br>
また，どのように引用・参考されたか，ご連絡いただけたら幸いです．<br>
<br>
<object width="346" height="296"><param name="movie" value="http://moviestore.campaignforrealbeauty.com/moviestore/dsef07/embed/dovefilms.swf?flvLoc=http://moviestore.campaignforrealbeauty.com/moviestore/EvolutionsLow.flv&amp;seekTime=15&amp;freeze=true&amp;cc=US"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://moviestore.campaignforrealbeauty.com/moviestore/dsef07/embed/dovefilms.swf?flvLoc=http://moviestore.campaignforrealbeauty.com/moviestore/EvolutionsLow.flv&amp;seekTime=20.5&amp;freeze=true&amp;cc=US" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="346" height="296"></embed></object><br>
<br>
<table border="1" cellspacing="1" cellpadding="1"><br>
<tr><br>
<td><br>
2008年3月14日<br>
佛教大学より『日本の生活文化における化粧』で博士(教育学)を授与されました．<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/e/5/e5394cfc-s.JPG" width="160" height="105" border="0" alt="gakui" hspace="5" class="pict" align="" /><br>
<br>
2007年10月23日<br>
佛教大学より論文「化粧行動許容に関わる公衆場面の構造解明とそれを規定する個人差要因」で，佛教大学学術奨励賞を受賞しました．<br>
<br>
2006年6月<br>
社団法人日本繊維製品消費科学会より一連の「化粧行動と化粧意識に関する研究」で学会奨励賞を受賞しました．<br>
</td><br>
  </tr><br>
</table><br>
<br>
<b>化粧の学際研究とは</b><br>
従来の学問的枠組みであれば，人文科学は人文科学，社会科学は社会科学として独立していました．<br>
<br>
しかしながら，ある対象に対して，種々の観点から総合的な研究を行うためには，学問領域にとらわれず，複合的な研究・共同研究が必要となってきます．<br>
化粧研究に関していえば，平松は化粧の「構造研究」と「動態研究」の必要性を感じています．<br>
<br>
すなわち，時間の流れにあっても比較的変わらない性格を持ち続けている「心理や行動」，また時系列的な変化を繰り返す「文化・風俗」について，研究をすることです．<br>
<br>
この両側面から研究を行うことにより，化粧の全体像を把握することができると考えています．<br>
<br>
<br>
<b>連絡先</b><br>
ご質問など，お気軽にお問い合わせください．<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/9/c/9c0ae61d.bmp" width="353" height="90" border="0" alt="連絡先2" hspace="5" class="pict" align="" /><br>
<br>
<table border="1" cellspacing="1" cellpadding="1"><br>
<tr><br>
<td><br>
<b>パブリシティ</b><br>
2007年1月6日<br>
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/d/f/df857f3f.bmp" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/d/f/df857f3f-s.bmp" width="159" height="94" border="0" alt="化粧講座" hspace="5" class="pict"/></a><br>
2006年12月に佛教大学で実施した「化粧実習講座」の記事が京都新聞(夕刊)に掲載されました.<br>
<br>
2007年1月16日<br>
KBSラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」内の「都のおしながき」に生出演．化粧の心理学的研究について話しました．<br>
<br>
2007年3月10日<br>
<embed style="width:200px; height:163px;" id="VideoPlayback" type="application/x-shockwave-flash" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?docId=-5526461438322529348&hl=en" flashvars=""> </embed><br>
NPO法人KGCの<a href="http://www.zukan.tv/2007/03/10/ryuen-hiramatsu/">『研究者図鑑』</a>より取材を受けました．<br>
<br>
2008年4月18日<br>
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/f/d/fd3623fa.jpg" target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/f/d/fd3623fa-s.jpg" width="159" height="212" border="0" alt="cyuunichishinnbunn" hspace="5" class="pict"/></a><br>
中日新聞より，化粧に関する研究で博士号を取得した件で取材を受けました．<br>
<br>
<br>
</td><br>
  </tr><br>
</table>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>化粧規範に関する研究 ―化粧を施す生活場面とそれを規定する化粧意識と個人差要因―</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50180342.html" />
<modified>2007-12-31T12:49:29Z</modified> 
<issued>2007-12-25T11:02:40+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50180342</id> 
<summary type="text/plain">人は，様々な場面で化粧を行う．だが，それは常に一定の化粧行動ではない．

雑誌などのファッション特集をみてみると，週の始まりはきりりラインメイクで仕事モードに切り替える，結婚式のお呼ばれ美女増しヘア，恋を叶えるスイートメイク，オフィスでは色味を抑え上品な...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50180342.html">
<![CDATA[人は，様々な場面で化粧を行う．だが，それは常に一定の化粧行動ではない．<br>
<br>
雑誌などのファッション特集をみてみると，週の始まりはきりりラインメイクで仕事モードに切り替える，結婚式のお呼ばれ美女増しヘア，恋を叶えるスイートメイク，オフィスでは色味を抑え上品な仕上がりに，などの場面によって異なる化粧行動が提案されている．これは，たんなる化粧の流行としての提案ではなく，その場面にふさわしいと考えられる化粧行動の提案である．<br>
<br>
人々が，社会的な場面で暗黙のうちに化粧行動を規定する何らかのルール，すなわち，社会や集団において個人が同調することを期待されている行動や判断の基準である「規範」を共有していることを示している．それはいわば，被服において人が服装を選ぶときの基準として「着装規範」があるように，化粧において人がどのような化粧をするかを選択する基準としての「化粧規範」の存在を意味している．<br>
<br>
我が国では，中川や被服社会心理学(SPC)研究会などの一連の研究により，着装規範については多くの知見が積み重ねられている．例えば，人々が様々な生活場面で着装する衣服を選択するさいに考慮する基準を，着装基準ととらえ，衣服が生活場面で果たす機能により，各場面にふさわしいと思われる基準に従って衣服を選択して着装していること，日常の生活場面を『フォーマル』『セミフォーマル』『インフォーマル』の3場面に分け，場面に応じて『個性・流行』『実用性』『社会的調和』の3基準を使い分けて着装行動を行っていることが明らかとなっている．<br>
<br>
しかしながら，従来，化粧に関する規範研究は行われておらず，関連する研究として日比野らの研究があげられる程度である．<br>
日比野らは，女子大学生364名を対象に，社会的場面でどの程度入念に化粧を施すか調査を行った．その結果，化粧が入念に施される程度が高いのは，異性との対人相互作用が行われる場面や化粧品販売や洋服販売などの対面販売場面であった．しかしながら，同じく対人相互作用場面である高齢者や心身障害者，幼稚園児と接する場面，また同じく対面販売であっても食料品の販売では，化粧の入念度が低くいことが明らかとなった．すなわち，化粧が促進される場面と抑制される場面が存在し，人々は場面によって化粧の施す程度を調整している．<br>
<br>
化粧行動を規定する「化粧規範」は，場面はもちろん，行動の対象である他者，性別や個人差要因によって，様々に規定されるであろう．したがって，化粧が施される場面や考慮される基準を構造化し，性別や個人差要因などの関連を分析することによって，化粧規範に関する総合的な検討が必要である．<br>
<br>
そこで本研究は，社会的な場面での化粧行動を規定する「化粧規範」の解明に向けて，次の2点について男女の違いを明確にするとの意図のもと，男女を比較しながら検討を行った．<br>
<br>
まず第１に，松井らによると，化粧は変身願望，創造的楽しみ，周囲への同調，社会的役割の適合などが目的とされる．平松・牛田が，化粧にどのような意識を若者がもっているのかについて検討を行ったところ，『魅力向上・気分高揚』『必需品・身だしなみ』『効果不安』の3つの化粧意識が明らかとなった．この結果は，若者が自己に向けた対自的な意識だけではなく，他者との関係に向けた対他的な意識により，化粧を行っていることを意味している．したがって，日比野らによって，化粧が入念に施される場面と対人相互作用の高低との関連が指摘されていることから，特に化粧に関する対他的な意識が，化粧を行う場面や程度についても規定していると仮説した．<br>
そこで，様々な生活場面での化粧行動が，どのような意識のもと行われているのかを明らかにするため，化粧を施す生活場面を規定する化粧意識ついて検討した．<br>
<br>
次に，これまでの化粧の研究では，個人差要因との関連が検討されている．例えば，男女共通して公的自意識が高い者ほど化粧関心や化粧行動を示すこと，男性では外的他者意識が化粧意識を，女性では公的自意識や外的他者意識が化粧意識を規定することが明らかとなっている．また，着装規範の研究においても，個人差要因との関連が検討されており，公的自意識が着装規範を規定することが指摘されている．そのため，化粧を施す生活場面についても，個人差要因，特に自己や他者の外面への意識である公的自意識や外的他者意識により規定されていると仮説した．<br>
そこで，化粧意識だけではなく個人差要因がどのように，化粧を施す生活場面を規定しているのか検討を行った．<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2007moku.htm">平松隆円・牛田好美　2007　化粧規範に関する研究 ―化粧を施す生活場面とそれを規定する化粧意識と個人差要因―，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第48巻，12月号，pp.59-68</a>
<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50180342.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>スキンケアによる感情調整作用に関する研究</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50177472.html" />
<modified>2008-02-07T06:59:19Z</modified> 
<issued>2007-11-30T12:00:59+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50177472</id> 
<summary type="text/plain">近年の様々な研究により，化粧による心理学的な効果の存在が認められつつある．

Parkinson &amp; Totterdellは，不快感情の緩和のために人々がおこなっている日常行動を分類し，化粧を「気分転換行動」のなかの一つ，「リラックスしたり愉快になるための行動」に睡眠や買物な...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50177472.html">
<![CDATA[近年の様々な研究により，化粧による心理学的な効果の存在が認められつつある．<br>
<br>
Parkinson & Totterdellは，不快感情の緩和のために人々がおこなっている日常行動を分類し，化粧を「気分転換行動」のなかの一つ，「リラックスしたり愉快になるための行動」に睡眠や買物などと位置づけている．<br>
浜らは，女子大学生を対象とする情動状態とストレスに関する調査をおこない，ほぼすべての回答者から日常的な気分転換の方略として，化粧に関心があると支持されたことを報告している．<br>
<br>
Zillmannによると，人は不快な感情を最小限にし，快の感情を最大限にしようとする．<br>
感情の鎮静化やストレスの緩和といった感情の均衡を調整する作用を期待して，様々な行動をおこなう．<br>
そのような行動の一つが，化粧である．<br>
<br>
化粧は大きく分けて，ファンデーションやアイシャドウなどの顔料の塗抹による装飾に関する「メイクアップ」と，洗顔やクレンジングなどによる肌の汚れ除去や化粧水や乳液などによる保湿・栄養付加など，手入れに関する「スキンケア」との二つの行動に分類される．<br>
<br>
メイクアップの感情調整作用については，松井，大坊，余語らの研究により一貫して「自信」や「満足感」の上昇が明らかにされている．<br>
すなわち，メイクアップによる自己の外面の不満や欠陥のカバーにともなう外見魅力の上昇などが，自信や満足感を高めていると考えられる．<br>
<br>
また阿部は，社会生理心理学的な立場から研究をおこない，スキンケアには「いやし」と呼べるような作用の，メイクアップには「はげみ」と呼べるような作用の存在を示唆し，ストレス反応の緩和に寄与していることを明らかにしている．<br>
そして，スキンケアは私的自意識の高い者にとって，メイクアップは公的自意識と私的自意識の高い者にとって気晴らしとしての積極的な意味をもつことを指摘した．<br>
さらに，阿部は，同じ化粧行動であっても，朝夕によって心理作用が異なることも指摘している．<br>
<br>
このようなメイクアップやスキンケアによる感情調整作用について，臨床的な研究もすすんでおり，リハビリメイク&reg;などの化粧療法がおこなわれはじめている．<br>
<br>
浅井ら，伊波・浜，浅井・浜は老年性痴呆症の，浜らは精神分裂症の，浜らは神経症の患者を対象として平面化した感情を活性化させるプログラムを提案している．<br>
また，エステティックなどのマッサージを中心とした美容施術について，畑山ら，Yamada et al.，阿部の研究により，リラックスやリフレッシュの効果が期待できることが明らかとなっている．<br>
<br>
しかしながら先行研究は，主に高齢の女性や医学的な疾患がある女性を対象としており，対象が限定的である．<br>
また，平松・牛田によって男性の化粧行動と対自的な『魅力向上・気分高揚』の化粧意識との関連が明らかとなっているにもかかわらず，男性を対象とした研究が見当たらないことなどの課題がある．<br>
さらに，化粧は日常的におこなわれる行動であるにもかかわらず，先行研究の多くが専門的な技術を前提としてのメイクアップの感情調整作用に注目している．<br>
そして，実験室で処理・統制をおこない，生理的・心理的な反応を測定する研究方法による条件統制に重きが置かれる社会的文脈から切り離された実験室内での感情測定に止まり，現実の生き生きとした感情を離れた心理的現象を対象としている．<br>
<br>
感情は，日常生活の様々な行動により，その現れが特徴づけられている．すなわち，行動は心理的負担であるストレスを高め，また低める．<br>
<br>
したがって，本研究では，日常的な感情調整作用に注目し，まず化粧を含めた若者の日常生活行動の心理的負担について検討することで，日常生活における感情調整作用に寄与する行動の分類と，それにおける化粧の位置を明らかにすることを目的とする．<br>
そして，化粧のもたらす感情調整作用について検討し，それらが個人差要因といかに関連しているのかを明らかにする．<br>
<br>
しかしながら，平松・牛田や平松などの一連の研究により，多くの化粧行動に男女差のあることが明らかとなっている．しかし，スキンケアは，メイクアップに比べ，相対的に男女差が少ない．<br>
そこで，本研究では男女差の少ないスキンケアに注目し検討をおこなった．<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2007moku.htm">平松隆円　2007　スキンケアによる感情調整作用に関する研究，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第48巻，11月号，pp.50-57</a><br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50177472.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>公衆場面における化粧行動と自己化粧の入念度の関連性</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50177471.html" />
<modified>2007-12-31T12:51:48Z</modified> 
<issued>2007-11-29T15:00:13+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50177471</id> 
<summary type="text/plain">場所を問わない，公衆場面での化粧行動は日常化しつつある．

若者は，様々な公衆場面で化粧を行うことについて，どのように考えているのか．
平松は，その許容の構造を明らかにするとともに，化粧行動や化粧意識とも深く関連する自意識や他者意識といった個人差要因が，...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50177471.html">
<![CDATA[場所を問わない，公衆場面での化粧行動は日常化しつつある．<br>
<br>
若者は，様々な公衆場面で化粧を行うことについて，どのように考えているのか．<br>
平松は，その許容の構造を明らかにするとともに，化粧行動や化粧意識とも深く関連する自意識や他者意識といった個人差要因が，化粧行動の許容にいかに影響しているのかについて検討している．<br>
<br>
それによると，化粧行動の許容に関わる公衆場面は，行動の内容ではなく場面により構造化され，男女で許容に差のあることが明らかとなっている．<br>
そして，その許容には，自己や他者の外面への注意の向けやすさが影響していることが明らかとなっている．<br>
<br>
<br>
では，なぜ若者は公衆場面で化粧を行うのか．<br>
<br>
例えば，女性の場合，加藤が指摘するように，化粧をする分だけ，男性より身支度に時間がかかる．<br>
それを解消するために，公衆場面で過ごす時間を活用しているだけなのか．確かに，新聞紙上などで，公衆場面，特に電車内での化粧を肯定する意見には，忙しい朝の時間の有効活用というものが多くみられる．<br>
<br>
しかしながら，総務省の『平成13年度生活基本調査』の結果によれば，過去の調査と比較可能な15歳以上の行動種類別生活時間の推移において，「身の回りの用事」などの一次活動時間や「余暇活動」などの三次活動時間は増加傾向にあるものの，「通勤・通学」「仕事・学業」などの二次活動時間は減少傾向にあり，必ずしも化粧をする時間の少なさを公衆場面で補っているとは考えにくい．<br>
また男性であっても，駅のホームなどでヘアスタイリングや整眉を行う姿を見かけることもある．<br>
<br>
米澤は，文化論の視点から，化粧が着こなしになった結果，見せる顔作りに励み，プロセスとしての化粧行動は，完成し化粧をした顔よりも自己を表現するものとして，身だしなみの域を超えた行動であると指摘している．<br>
すなわち，化粧が粧いとしての意味を超え，化粧をすること自体が趣味となったため，場面に関わらず化粧を行い，他者にそれを見せているのだという．<br>
だとすると，ある公衆場面において化粧をよく行う者ほど，その場面における自己化粧の程度，すなわち入念度は高いという仮説が成り立つだろう．<br>
<br>
そこで本研究では，平松の研究をふまえ，若者自身の公衆場面における化粧行動の実態を明らかにし，自己化粧の入念度との関連性を検討した．<br>
<br>
そして，これまで化粧行動や化粧意識に関する研究，また化粧行動許容に関わる公衆場面の研究でも，その関連性が検討された自意識や他者意識といった個人差要因との関連性についても検討を行った．<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2007moku.htm">平松隆円　2007　公衆場面における化粧行動と自己化粧の入念度の関連性，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第48巻，11月号，pp.42-49 </a><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50177471.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>国際的・学際的・総合的研究の創造性-国際日本文化研究センター創設20周年に想う-</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50155860.html" />
<modified>2007-11-30T04:23:09Z</modified> 
<issued>2007-05-28T16:44:55+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50155860</id> 
<summary type="text/plain">2007年5月21日．

国際日本文化研究センター(日文研)は，創設20周年を迎えた．


日本文化を研究するためには，関係する個別専門分野ごとの成果が着実に積み重ねられなければならない．

と同時に，専門分野の枠組みを越えて，研究者が相互に知見を高めあう場が必要で...</summary> 
<dc:subject>日本研究</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50155860.html">
<![CDATA[2007年5月21日．<br>
<br>
<a href="http://www.nichibun.ac.jp/">国際日本文化研究センター(日文研)</a>は，創設20周年を迎えた．<br>
<br>
<br>
日本文化を研究するためには，関係する個別専門分野ごとの成果が着実に積み重ねられなければならない．<br>
<br>
と同時に，専門分野の枠組みを越えて，研究者が相互に知見を高めあう場が必要である．<br>
<br>
そのため，日文研では，国際的・学際的・総合的な観点から，日本文化に関する研究課題を設け，所属する研究者はもちろん，国内外から参加する様々な分野の研究者により研究が行っている．<br>
<br>
日文研の活動は，従来の学問的枠組みとは大きく異なるものである．<br>
<br>
しかしながら，その理念や研究方法は，自然と人間の歴史的営為が地球規模で複雑に絡み合って生じる21世紀の様々な難問に立ち向かおうとするなかで，先駆的なものである．<br>
<br>
実際，各大学においても，専門性の高い研究だけではなく，総合的に考察するという学問が必要とされてきている．<br>
<br>
総合政策学部や総合人間学部といった学部の設置は，その事情をあらわしている．<br>
<br>
今回は，国際的・学際的・総合的研究について，日文研の研究活動を紹介することを通じて考えてみたい．<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/2/6/2670f6df-s.jpg" width="159" height="67" border="0" alt="nichibunken" hspace="5" class="pict" align="left" /></a><br /><br>
<br>
<br>
<b>国際日本文化研究センター</b><br>
日文研は，我が国に18設置されている大学共同利用機関のひとつとして，1987年5月21日に創設された．<br>
<br>
大学共同利用機関とは，1971年の高エネルギー物理学研究所を第１号に，我が国独自の方式として，国内外の大学研究者が共同で利用でき，各種の高度で大型の研究施設・実験設備又は貴重な学術資料等を保有する，日本が世界に誇れるトップレベルの研究機関である．<br>
<br>
大学共同利用機関での研究活動の多くには，予算や研究効率等の面から人材や研究資金等が重点的に投入され，独創的で最先端の研究が行われている．<br>
<br>
例えばニュースや新聞で耳にする，ハワイにある世界最大の大型望遠鏡「すばる」や南極観測船「しらせ」．<br>
<br>
これらは，大学共同利用機関である国立天文台や国立極地研究所の施設である．また，<br>
<br>
論文検索などに用いるGeNiiも大学共同利用機関である国立情報学研究所が運用している．<br>
<br>
また，日文研は<a href="http://www.nihu.jp/">人間文化研究機構</a>を構成する研究機関でもある．<br>
<br>
人間文化研究機構は，2004年に設立された研究組織であり，<a href="http://www.rekihaku.ac.jp/">国立歴史民俗博物館</a>，<a href="http://www.nijl.ac.jp/">国文学研究資料館</a>，<a href="http://www.nichibun.ac.jp/">国際日本文化研究センター</a>，<a href="http://www.chikyu.ac.jp/">総合地球環境学研究所</a>および<a href="http://www.minpaku.ac.jp/">国立民族学博物館</a>という5つの研究機関によって構成されている．<br>
<br>
これら諸機関は，学問的伝統の枠を超えて連合し，自然環境をも視野に入れた人間文化の総合的研究拠点を形成し，そこから新しいパラダイムを創出し，研究をすすめている．<br>
<br>
<br>
<b>研究活動</b><br>
<a href="http://www.nichibun.ac.jp/research/faculty.html">日文研に所属する研究者</a>の専門分野は，非常に多岐にわたる．<br>
<br>
専任教員の専門分野だけでも，社会学，歴史学，民俗学，国文学，中国文学，比較文学，文化交流史，労働経済学，音楽学，造園学，意匠論，情報学，情報通信工学，考古学，環境考古学，イスラーム政治思想史などである．<br>
 <br>
方法やテクストの異なる専門領域の研究者が，共通の課題のもと研究を行うことは難しい．<br>
<br>
そのため，様々な専門分野をもつ研究者が，日本文化の総合的な究明をもたらすべく，その方法として<a href="http://www.nichibun.ac.jp/research/index.html">研究域・研究軸</a>を設定している．<br>
<br>
研究域・研究軸は，個々の研究が日本文化研究総体のなかでどのように位置付けられるかをしめす座標である．<br>
<br>
これにより，個々の研究は，たがいの位置関係を把握することができるようになる．<br>
<br>
そして，この座標のなかの空白を新しい研究が次々に充填して行くことで，総合的な日本文化の究明を試みる．<br>
<br>
そして，それは個人の研究活動だけではなく，異分野の研究者による共同研究で最も効果的に展開される．<br>
<br>
そのため，日文研が最も力を入れているのは，共同研究方式の日本文化研究である．<br>
<br>
関係する個別専門分野ごとの成果の蓄積と合わせて，専門分野の枠組を越えて，研究者が相互に知見を高めあうことで，総体として日本文化理解を促進させることを目標としている．<br>
<br>
共同研究では，日本と異なる知的伝統にたつ海外の研究者との交流をも重視している．<br>
<br>
異文化からの視点は研究に新しい展望と成果を与え，また研究のあり方に，よい意味での相対比をもたらす．<br>
<br>
さらに，国際化の時代を迎えた今日，日本文化研究もまた国際化をはかることで，時代の要請に応えることができる．<br>
<br>
日文研の共同研究は，単なる研究成果の交換にとどまるものではない．専門分野及び知的伝統を異にする研究者が研究過程を共有することによって生みだされる創造性，これこそが，日文研の共同研究が目指すところである．<br>
<br>
なお，平成19年度では，昨年度からの継続も含めて15の<a href="http://www.nichibun.ac.jp/research/team.html">研究課題</a>が設定されており，共同研究以外にも，「文明研究プロジェクト」「伝統文化芸術総合研究プロジェクト」など，多様なテーマを対象に共同研究がされている．<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/2/f/2f1e8402-s.jpg" width="159" height="125" border="0" alt="図書館" hspace="5" class="pict" align="right" /></a><br /><br>
<br>
<br>
<b>研究協力活動</b><br>
日文研は，研究活動とならんで研究協力活動を設置目的のひとつに掲げている．<br>
<br>
研究協力活動は，海外の日本研究がいっそう活発化するための一種の研究支援活動である．<br>
<br>
その具体的内容は，海外への日本研究情報の発信と，世界に日本研究者の交流を促進する活動に分けることができる．<br>
<br>
日本研究情報の調査と発信では，<a href="http://www.nichibun.ac.jp/lib/index.html">図書館</a>の蔵書の基本的性格も日文研固有の研究活動と研究協力という観点から構想されている．<br>
<br>
すなわち，日本研究書の体系的収集，分野を問わない日本研究に必要な資料集・全集・辞書など基本的図書の充実，最新の日本における日本研究の成果の収集，日本で必要な研究資料に効率的にアクセスできるように各種の目録の収集など，その情報を広く海外に発信することも考慮し，蔵書の整備と構築を続けている．<br>
<br>
なお，日文研の研究成果は<a href="http://www.nichibun.ac.jp/lib/pub.html">，『日本研究』などの出版物</a>，<a href="http://www.nichibun.ac.jp/research/sympo.html">「日文研フォーラム」や「国際研究集会」などの講演会・シンポジウム</a>など，様々な形で順次国内外に提供している．<br>
<br>
<br>
<b>大学院教育</b><br>
我が国初の学部を有しない大学院大学として，<a href="http://www.soken.ac.jp/">総合研究大学院大学</a>がある．<br>
<br>
その課程は，博士課程のみであるが，大学共同利用機関を基盤として高度の研究機能を生かし，各研究機関の施設・設備を利用し，また各研究機関の教員により指導が行われている．<br>
<br>
日文研においても，<a href="http://www.nichibun.ac.jp/grad/index.html">文化科学研究科国際日本研究専攻</a>の基盤機関として，国内外の諸分野における日本研究の成果をもとに，学際的・国際的視野から新しい日本研究を確立する研究と教育を行っている．<br>
<br>
全教員の指導による単一の教育・研究指導分野として，「国際日本研究」を設け，国際的な立場から「日本研究」の理論的・方法論的な枠組を明確化する研究指導を行い，高度で視野の広い国際性豊かな研究者の育成に務めている．<br>
<br>
また，国際的な視角から日本研究者を育成することを目指し，外国人留学生を積極的に受け入れている．<br>
<br>
他大学の博士課程の院生に対しては，「<a href="http://www.nichibun.ac.jp/grad/sp_research.html">特別共同利用研究員</a>」として受入れ，研究指導を行っている．<br>
<br>
<left><img src="http://image.blog.livedoor.jp/ryuenhiramatsu/imgs/5/8/588cd0c9-s.jpg" width="159" height="125" border="0" alt="研究室" hspace="5" class="pict" align="" /></a><br /></left><br>
<br>
<b>国際的・学際的・総合的研究の創造性</b><br>
園田英弘(1994)は，「複雑化した世界を研究するのに，研究者が単純すぎる観点しかもてないとすれば，それは不幸なこと」と指摘した．<br>
<br>
園田の指摘は極端ではあるものの，しかし，21世紀は，専門志向的あるいは課題追求的研究を出発点としながらも，ひとつの専門だけは対象の深い分析も不可能になりつつあり，また課題追及的研究も専門志向的研究の豊富な理論とデータの蓄積があってはじめて可能となるため，いずれかの方法だけで研究を遂行することは難しい．<br>
<br>
このように考えるならば，専門志向的あるいは課題追及的研究が相互補完的に作用すること，大げさにいえば，一人の研究者が社会学者であり国文学者であるという立場となることで，新たな第3の学問的枠組みをもって研究を行うことができる．<br>
<br>
梅原猛は，『日本研究』の創刊の言葉で「このセンターは国際的・総合的な共同研究の機関であるが，同時に新しい学問の創造の機関でもある」と述べた．<br>
<br>
はたして，国際的・学際的・総合的研究により，新しい学問が創造され，人間文化の新しい研究をすすめることができたか，否か．その答えは，日文研の20年の研究成果が証明していよう．<br>
<br>
ともあれ，日文研では，今日も領域横断的ともいえる国際的・学際的・総合的な研究方法で，想像を超える創造を目指し，研究を行っている．<br>
<br>
<br>
【会員便り】<br>
平松隆円　2007　国際的・学際的・総合的研究の創造性-国際日本文化研究センター創設20周年に想う-，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第48巻，5月号，pp.69-72]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>化粧行動と自己概念</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50146785.html" />
<modified>2007-11-30T04:23:37Z</modified> 
<issued>2007-03-05T18:30:05+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50146785</id> 
<summary type="text/plain">一般的に，社会で個人が行う行動は，その個人の自己に規定される．

自己に関する概念は自己概念(self-concept)，それを受け入れることは自己受容(self-acceptance)と呼ばれ，この自己概念は自己の認知的側面(self- perception)と自己の評価的側面(self-evaluation)に大別...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50146785.html">
<![CDATA[一般的に，社会で個人が行う行動は，その個人の自己に規定される．<br>
<br>
自己に関する概念は自己概念(self-concept)，それを受け入れることは自己受容(self-acceptance)と呼ばれ，この自己概念は自己の認知的側面(self- perception)と自己の評価的側面(self-evaluation)に大別される(山本・松井・山成，1982)．自己の認知的側面とは，「スポーツが得意だ」「社交的だ」などといった側面であり，他方，自己の評価的側面とは，「自分に満足している」「自信がある」などといった側面である．なお，自己受容は自己評価とほぼ同義 (Rogers，1949; Silber & Tippet，1965; 中村・板津，1988) とされている．<br>
<br>
我々は，他者との相互作用なかで形成した自己認知をどの程度のものであるか，評価している．その評価は，ある基準における優劣だけが問題になるのではなく，自己にとってそれが満足できるものか否かが重要となる．中村・板津 (1988)によれば，実際の行動が行われるに至るまでの過程として，自己の姿への注目・把握・評価が行われる．すなわち，我々は他者との社会的相互作用を通じ，自己の特徴を概念化し，それを評価する．そして，その評価を維持・低下させないよう自己の姿を操作するのである．化粧は，その操作方法としての一例である．<br>
<br>
化粧とは何か．<br>
<br>
一般的に我々がイメージする化粧とは，化粧水や乳液の使用といった肌の手入れの「スキンケア」や，ファンデーションやアイシャドウの使用といった色彩的な「メイクアップ」などであろう．化粧行動を，文化人類学などを参考に考えたとき，大きく次の三つに分類される(村澤，2001)．まず第一に，「身体変工」である．これには，髪を切る，髪を抜く，髪を縮らせる，髪形を整える，歯を抜く，歯を削る，爪を切る，胸を大きくする，腰を細くする，足を変形させる纏足などが含まれる．次に，「色調生成」である．これには，皮膚に色を入れる入墨，皮膚を傷つける創痕などが含まれる．そして，「塗彩」である．これには，メイクアップ，ネイルメイク，ボディーペイントなどが含まれる．しかしながら，この三つに，さらに「身体維持」を加えてもよかろう．すなわち，歯を磨く，顔や髪を洗う，肌に水分や油分を補うといった肌の手入れである．<br>
<br>
では，なぜ人は化粧を行うのであろう．大坊(2001)によれば，歴史的に医療行為の一環として，また魔除けなど宗教的行為の意味で行われており，心身の健康を図る目的があったという．また，性の強調や所属集団の認証の意味として行われているという．<br>
<br>
このような化粧行動は，次のような要素により成っている．飽戸(1982)によれば，化粧行動には「対自的機能」と「対他的機能」がある．対自的機能とは，化粧の行為者自身の効果をめぐる化粧の機能のことであり，自己満足因子や気分因子などである．そして対他的機能とは，同性・異性に関わらず他者や社会を意識することによって生じる化粧の機能のことであり，個性化因子，美化欲求因子，身だしなみ因子などである．つまり，「化粧をすることが楽しい」「気分がよくなる」という化粧行動の主体的な楽しみとしての側面と，「男性からも女性からもきれいだと思われたい」という他者からの目を意識しての自己管理の側面を示唆している．松井・山本・岩男(1983)もまた，化粧の動機として｢肌の色などの欠点カバー｣「肌を守るため」「人に良い印象を与えたい」などの自己補完と他者への印象管理という対自的・対他的な動機を明らかにしている．そして，平松・牛田(2003a，2004)は，男女とも自己の化粧関心が高い者ほど実際の化粧を一層行い，男性では『魅力向上・気分高揚』の意識が，女性では『魅力向上・気分高揚』『必需品・身だしなみ』『効果不安』の意識が化粧行動と関連することが明らかにしている．<br>
<br>
<br>
さて，自己と化粧行動の関連性については，これまで主に自意識や性役割や社会的スキルといった個人差要因(性格特性)との関連が検討されている．それらの結果を要約すると，化粧行動には男女共通して公的自意識が，性役割について男性は男性性が，女性は女性性が高い者ほど化粧関心や行動を示すこと(平松・牛田，2003b)，社会的スキルの高い者ほど男女とも化粧をよく行うこと(平松，2005)などが明らかにされている．<br>
<br>
しかしながら，自己評価の高い者は化粧をよく行う(鍋田，2004)といった指摘があるものの，自己評価と化粧行動との関連を裏付ける調査研究はほとんどない．女性のみを対象としているが，自己評価の高い者は自己評価の低い者に比べメイクアップ化粧品と基礎化粧品のどちらもより多く使用している(山中，2002)といった先行研究があるのみである．<br>
<br>
化粧行動と隣接する被服行動については，被服に関する心理学的研究が行われるようになった頃から，積極的に自己認知や自己評価といった自己概念との関連について研究が行われている(藤原，2001)．例えば，Reeder & Drake(1980)はスポーツ選手を対象に，自己評価の高い者ほど目立つ着装をすることを明らかにし，藤原(1982)は女子学生を対象に，自尊心の高い者は個性を強調するような被服行動を，自尊心の低い者は社会的受容や慎み深さを重視した被服行動をとることを明らかにしている(藤原，1986)．<br>
<br>
被服行動の先行研究から，化粧行動についても自己概念との有意な関連性のあることが仮説として推測される．また女性だけではなく男性についても，女性を対象とする化粧行動の先行研究から，男性についても自己評価の高い者ほど化粧行動を一層行うとことが仮説として推測される．しかしながら，その検討にはたんに化粧を行う者の自己概念を測定し，化粧行動との関連を検討すればよいというわけではない．中村・板津 (1988)の指摘によれば，まず，いかに自己の特徴を概念化し認知しているのか，またそれをどの程度評価しているのかを検討する必要があり，そして，その評価を維持・低下させないように，どのような化粧行動を行っているのか階層的に検討する必要があるからである．<br>
<br>
自己認知と自己評価の関係について，沢崎(1984)は適切な自己評価が行われるためには正確な自己認知が必要であり，両者は相互依存的な関係であると指摘する．もちろん，我々は自己について一つの側面だけを認知しているわけではない．Fromm(1947)は，地位や名誉，経済力や運動能力，学校の成績や友人関係など様々な要素の卓越さを他人に認められ，また自分自身も肯定的に認知することで精神的な安定，すなわち自己評価を高めようとしていると指摘している．そのため，自己認知については多面的に検討する必要がある．<br>
<br>
そのため本研究は，社会的機能に関して学問的関心が高まっている化粧行動を主なテーマに，当該行動と自己に関連する心理学的要因である自己概念との関連性を明らかにすることを目的に，まず大学生を対象として彼らの自己概念の構造を自己について多面的にとらえているHarter(1985)のSelf-Perception Profile for Childrenを用いて検討し，次に自己評価が彼らの化粧行動といかに関連しているかについて検討する．<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://www.bukkyo-u.ac.jp/pdfs/ronsyu/KIYOU35/D035L115.PDF">平松隆円・姜鶯燕　2007　当代日本大学生的化&#22918;行&#21160;和自我概念的&#20851;&#32852;性，佛教大学大学院紀要，佛教大学，第35巻，pp.115-126</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>化粧行動許容に関わる公衆場面の構造解明とそれを規定する個人差要因</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50132708.html" />
<modified>2007-11-19T03:28:35Z</modified> 
<issued>2006-11-27T18:00:44+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50132708</id> 
<summary type="text/plain">電車内や駅ホームで化粧を行う女性たちが話題になって久しい．否，今日では男性たちにおいてさえ，それをみることができる．

なぜ，彼らは公衆場面で化粧を行うのか．
菅原は，電車内での化粧行動の特徴に「若さへのこだわり」「流行への関心の強さ」「親子関係への不満...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50132708.html">
<![CDATA[電車内や駅ホームで化粧を行う女性たちが話題になって久しい．否，今日では男性たちにおいてさえ，それをみることができる．<br>
<br>
なぜ，彼らは公衆場面で化粧を行うのか．<br>
菅原は，電車内での化粧行動の特徴に「若さへのこだわり」「流行への関心の強さ」「親子関係への不満感」という3点をあげ，この特徴から「同年齢集団への強い依存性」に注目し，同じ価値観を共有する仲間との人間関係が濃厚になるほど，他の人間関係が希薄化し，生きる世界が限定されているため，恥を意識する世界も狭められているとし，電車内での化粧といった行動は，個々に特別な理由や動機があるわけではなく，公共場面に居合わせる他の人々の存在を，気にしていないという共通の背景から生まれていると指摘した．<br>
澤口は，電車内での化粧行動を恥や迷惑だと考えないことについて，脳科学のアプローチから教育やしつけの不十分さに起因する，脳の前頭連合野の未熟による感情的知性の未発達ゆえの感受性・感情表現の鈍化という脳機能障害の一種であると指摘した．<br>
米澤は，場所を問わず衆人環視のもとで化粧行動が日常的になりつつある現象は，化粧が覆い隠したり補正したりするのではなく，モード化し，着こなしになった結果であるとして，電車内で化粧をする女性が増えたのは，化粧への考え方が大きく変わったため，自らをフィギュアのような容姿に作りこむコスメフリークの90年代の日本が生み出した文化現象であると指摘した．<br>
<br>
このような指摘がなされるなか，電車内や駅などでの化粧行動に関する調査が行われた．ベネッセは，高校生を対象に調査を行い，15.8%の者が電車内や街で化粧をすることを「絶対やめて欲しい」と回答したのに対して，50.4%の者が「特にかまわない」と回答したことを報告した．この数値は，学年が上がるにつれ増加傾向を示しており，男女別では，「絶対もしくは，できればやめて欲しい」と回答した者は，男性では41.3%，女性では56.2%と，男性の方が許容している．<br>
また中央調査報は，全国20歳以上の男女約1400人を対象に調査を行い，全体では66.0%が電車内の化粧を「気になる」と回答し，属性別では男性は58.2%が，女性は73.2%が，電車通勤・通学者は71.8%が，非電車通勤・通学者は65.0%が「気になる」と回答したことを報告した．<br>
内田・小林は，公共の場で化粧をする者は，自分より他者に寛容であることを報告した．<br>
<br>
これまでの化粧行動の許容に関する研究では，主に電車内や駅を対象としており，多様な公衆場面を対象としての，化粧行動の許容の構造を明らかにした研究はほとんどない．また，これまでの若者を対象とした化粧研究では，化粧行動には男女共通して公的自意識が，化粧意識には男性は外的他者意識が，女性は公的自意識や外的他者意識が関連することが明らかにされており，公衆場面での化粧の行動の許容と，これら個人差要因についても有意な関連性が仮説として考えられが，これを裏付ける先行研究も見当たらない．<br>
<br>
そこで，本研究では，まず若者が様々な公衆場面での化粧行動についてどのように考えているのか，その許容の構造を明らかにするとともに，化粧行動や化粧意識に関連する自意識や他者意識といった個人差要因が，化粧行動の許容にいかに影響しているのかを明らかにすることを目的として調査を行った．<br>
<br>
<br>
【資料】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2006_11.htm">平松隆円　2006　化粧行動許容に関わる公衆場面の構造解明とそれを規定する個人差要因，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第47巻，11月号，pp.12-21</a><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50132708.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>化粧行動の文化化と化粧意識の社会化の一過程としての人物・メディア</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50061043.html" />
<modified>2007-11-19T03:30:45Z</modified> 
<issued>2005-11-01T00:00:00+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50061043</id> 
<summary type="text/plain">日常の行動は，世代から世代へと社会的・文化的に伝達される．

その伝達過程は，一般的に社会生活における役割や地位，規範などの習得を「社会化」，社会固有の行動様式の習得を「文化化」と呼ばれる．
そして化粧行動や化粧意識もまた，社会的マナーの一要因として，社...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50061043.html">
<![CDATA[日常の行動は，世代から世代へと社会的・文化的に伝達される．<br>
<br>
その伝達過程は，一般的に社会生活における役割や地位，規範などの習得を「社会化」，社会固有の行動様式の習得を「文化化」と呼ばれる．<br>
そして化粧行動や化粧意識もまた，社会的マナーの一要因として，社会や他者からの期待のうちに，個人が意識するとしないとに関わらず，日常生活の多様な場面を通して，社会に固有の様式として化粧行動は文化化され，化粧意識は社会化される．<br>
<br>
女性を対象にした化粧に熱中する理由に関する調査によれば，「化粧品の手ごたえが病みつきになって」「雑誌の美容情報に影響されて」「好きな人ができて」「母親からの影響」などの回答が上位にあげられている．<br>
すなわち，男女とも自らの化粧関心の高まりにより，実際の化粧行動を行っていることから，化粧に対する直接的な興味や関心が化粧行動に影響していると推察される．<br>
<br>
また，「雑誌の美容情報に影響されて」「母親からの影響」という回答から，雑誌や家族が個人の化粧への興味や関心を高め，間接的に化粧行動に影響しているとも推察される．<br>
<br>
リビング生活研究所による化粧情報を何から得ているかという調査では，その回答の上位項目が「雑誌」「TV」「友人・家族」「店頭」「カタログ」「店員」であることが明らかにされている．<br>
すなわち，人々は化粧情報を必ずしも専門誌や専門家だけではなく，日常的に関わる雑誌，TV，家族，友人などからも収集し，参考にしていると推察される．<br>
<br>
大坊は，化粧への積極的関心の高い者はポップ音楽番組やクイズ番組をみず，トレンディドラマやニュース番組をみるということを明らかにし，化粧行動とマスコミ接触との関連を明らかにしている．<br>
すなわち，化粧行動は周囲の対人関係やマスコミといったメディアとの接触の量や多様性などにより，化粧への関心や興味などが左右され，実際の化粧行動が規定されていると推察される．<br>
<br>
しかしながら，今日の男性化粧の増加について，美容産業が市場拡大を目的に女性だけではなく男性をもターゲットにし始めたことに起因する企業によるメディア戦略の影響が指摘されているにもかかわらず，男性の化粧行動とメディア接触との関連性の検討はほとんど見当たらない．<br>
<br>
また，化粧の低年齢化についても「ピチレモン(学研)」「小学六年生(小学館)」といった漫画誌や学習誌などが提供する美容・ファッション情報の影響，「モーニング娘。」などに代表されるジュニア・アイドルやDCブランドでおしゃれを吸収した世代である母親といった人物の影響が相乗しているとする指摘があるのにもかかわらず，化粧行動と人物接触との関連性の検討もほとんど見当たらない．<br>
<br>
また，この人物やメディアとの接触の影響は，化粧行動だけではなく，化粧意識についても同様にあてはまると推察される．<br>
<br>
笹山・永松は，化粧意識として「必需品としての化粧」「身だしなみとしての化粧」「他者に見せるための化粧」の3因子を明らかにし，いくつかの要因との関連性を検討している．その中の一つとして，母親との接触と「身だしなみとしての化粧」意識の関連性を明らかにしている．<br>
すなわち，特に普段から化粧をよく行っている母親を持つ者は，母親が化粧をしている姿をいつも見ているために，女性として化粧をすることを最低限のルールであるような意識が自然と身につくと指摘している．<br>
<br>
このように，少ないながらも化粧意識と人物接触についての関連を認める知見がありながら，従来，化粧意識については，化粧行動と人物やメディアとの接触に関する検討ほどに研究は行われてこなかった．<br>
<br>
そこで本研究では，男女大学生を対象として，彼らの人物，TV番組，新聞記事，雑誌種別といった人物・メディア接触が化粧行動や化粧意識にいかに影響を与えているかを検討した．<br>
<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2005_11.htm">平松隆円　2005　化粧に関する研究(第5報)―化粧行動の文化化と化粧意識の社会化の一過程としての人物・メディア接触の検討―,繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第46巻，11月号，pp.41-54</a><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50061043.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>大学生の化粧意識を規定する個人差要因</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243760.html" />
<modified>2007-11-19T03:32:20Z</modified> 
<issued>2004-11-02T00:00:59+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.18243760</id> 
<summary type="text/plain">我々は，化粧に対して様々な目的や意識を持ち行動を行っている．

笹山・永松は，女性の化粧意識として，「必需品としての化粧」「身だしなみとしての化粧」「他人に見せるための化粧」の3因子を明らかにしたうえで，個人差要因との関連を検討している．
その結果，「必需...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243760.html">
<![CDATA[我々は，化粧に対して様々な目的や意識を持ち行動を行っている．<br>
<br>
笹山・永松は，女性の化粧意識として，「必需品としての化粧」「身だしなみとしての化粧」「他人に見せるための化粧」の3因子を明らかにしたうえで，個人差要因との関連を検討している．<br>
その結果，「必需品としての化粧」は自尊心や女性性の受容と正の，「身だしなみとしての化粧」は社会的外向性と正の，「他人に見せるための化粧」は男性性の受容と負の関連を示すことが明らかとなった．<br>
<br>
また，化粧行動と個人差要因との関連についての先行研究(大坊，松井，平松・牛田など)では，社会的スキルや自意識や性役割などが検討され，対人関係が円滑な者ほど化粧をよく行い，自意識に伴う外向性と内向性により化粧行動の程度が相違し，男性は男性性，女性は女性性が化粧関心や化粧行動に影響することが明らかにされている．<br>
すなわち，個人差要因が化粧への意識や態度に影響を与え，さらにそれらが化粧行動に影響を及ぼすことが推測される． <br>
<br>
そこで，男女大学生の化粧意識が社会的スキル，性役割，自意識，他者意識といった個人差要因によっていかに異なるかを検討した． <br>
<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2004_11.htm">平松隆円・牛田聡子　2004　化粧に関する研究　(第4報) -大学生の化粧意識とそれを規定する個人差要因-，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第45巻，11月号，pp.63-70</a><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243760.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>大学生の化粧意識の構造解明と化粧行動との関連性</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243738.html" />
<modified>2007-11-19T03:33:19Z</modified> 
<issued>2004-11-01T00:00:20+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.18243738</id> 
<summary type="text/plain">歴史的に化粧は，医療行為，宗教儀礼，性の強調，所属集団の認証として始まったとされる．

つまり，化粧には心身の健康を図る目的や自己表示などの意味があったと考えられる．では，今日における化粧にはどのような意味があるのか．

松井らは，化粧が変身願望，心身の...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243738.html">
<![CDATA[歴史的に化粧は，医療行為，宗教儀礼，性の強調，所属集団の認証として始まったとされる．<br>
<br>
つまり，化粧には心身の健康を図る目的や自己表示などの意味があったと考えられる．では，今日における化粧にはどのような意味があるのか．<br>
<br>
松井らは，化粧が変身願望，心身の充足，ストレス解消，創造的楽しみなどの対自的な「化粧行為自体の満足感」や外見的欠陥の補償，周囲への同調，期待への対応，社会的役割の適合などの対他的な「対人的効用」という2つの意味により行われるとしている．さらに笹山・永松は，化粧に対する意識を分析し，化粧は自分にとって必需品であるといった「必需品としての化粧」，改まった席にでるときはきちんとした化粧をしないとおかしいといった「身だしなみとしての化粧」，他人に見劣りしたくないといった「他人に見せるための化粧」という3因子を明らかにしている．このことから，化粧には自己の改善維持機能や対人相互作用促進だけでなく，必需品や身だしなみという習慣としての意味もあると考えられる．<br>
<br>
しかしながらこれらの研究は女性の化粧意識に対する知見であり，近年，化粧を行う男性や化粧を行わない女性が増えているなかで，男性の化粧意識と化粧行動との関連に関する研究は見当たらない．<br>
<br>
そこで，男女大学生がどのような意識を持って実際の化粧行動を行っているかを明らかにするため，男女大学生を対象に彼らの化粧意識の構造を解明し，それらが実際の化粧行動といかに関連するかについて検討を行う．<br>
<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2004_11.htm">平松隆円・牛田聡子　2004　化粧に関する研究　(第3報) -大学生の化粧意識の構造解明と化粧行動との関連性-，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第45巻，11月号，pp.53-62</a><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243738.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>大学生の化粧関心･化粧行動･異性への化粧期待を規定する個人差要因</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243698.html" />
<modified>2007-11-19T03:36:25Z</modified> 
<issued>2003-11-02T00:00:09+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.18243698</id> 
<summary type="text/plain">最近，若い男性の化粧への関心が高まり，実際に女性と変わらない日常的な身体や顔への手入れをおこなう，男性が増加しているという．
その一方で，化粧をしない女性も増えているという．

我々の性は，大きく分けて生物学的性(男性・女性)と社会的性(男性性・女性性)とに...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243698.html">
<![CDATA[最近，若い男性の化粧への関心が高まり，実際に女性と変わらない日常的な身体や顔への手入れをおこなう，男性が増加しているという．<br>
その一方で，化粧をしない女性も増えているという．<br>
<br>
我々の性は，大きく分けて生物学的性(男性・女性)と社会的性(男性性・女性性)とに大別される．<br>
そして，この２つは必ずしも一致しない．生物学的性は、生まれた瞬間から決定されるが、社会的性は、社会生活のなかから社会的・文化的に期待される性に合致する役割であり、女性もしくは男性はどのようにふるまうべきかを学ぶことで形成される。伝統的には，女性は家庭生活に関連した技能が期待され，男性は運動能力，知的能力に関連した技能が期待される．<br>
しかしながら，この男らしさに由来する男性性や女らしさに由来する女性性は対極にあるものではなく，男性でも女性でも，男性性と女性性の両方が高いもの(両性的)，男性性が高く女性性が低いもの(男性的)，女性性が高く男性性が低いもの(女性的)，男性性と女性性の両方が低いもの(未分化)などのタイプが存在すると考えられる．<br>
<br>
これまでの社会では，化粧をおこなうのは主に女性たちであった．そこには，化粧が女性の身だしなみの１つとして社会的に要求されてきた背景があった．<br>
<br>
Cash et al.は，化粧の利用度と性役割との関係について、女性性が高い人ほど化粧をよく利用すると報告している．<br>
<br>
また小林は，男子大学生を対象とした性役割と被服の着装態度との関連性について研究している．<br>
その結果，女性的および両性的男性は男性的男性に比べファッションや外見に高い関心を示すと指摘される．<br>
すなわち，性役割において女性性もしくは両性性の高いものはファッションや外見に関心があり，男性性の高いものはあまり関心を示さない．その一因としては、伝統的性役割のなかで男性が化粧や衣服に関心を持つことが「男らしくない」と、敬遠されてきたことに由来していると推測できる。そのため，男性性が低い，もしくは性役割に対して両性的，未分化のものは化粧行動を比較的導入し易いといえるのではないか．<br>
<br>
また，これまでの研究から，他者と自己に起因してなされる化粧行動には自意識が大きく関係するとされている．自己に対する意識には、２つの側面がある．<br>
1つは，顔や身体，服装や化粧など他者から容易にみることが可能な自己の身体や行動に関する意識であり「公的自意識」とよばれる．<br>
他方は，感情や身体感覚，思考など主観に由来する意識であり「私的自意識」とよばれる．公的自意識の高い人は，自己の身体的外見が他者からいかにみられているかということに高い関心を示し，私的自意識の高い人は，あまり他者からの目に対して関心を持たず，内省的である．Cash & Cashは，公的自意識の高い女性ほど化粧をよく利用すると報告し，Miller & Coxも，公的自意識の高い女性ほど化粧の利用度や程度が高いことを指摘した．<br>
すなわち，公的自意識の高いものほど化粧行動をとりやすいという傾向を見出している．<br>
<br>
また松井は，公的自意識と化粧利用の程度とのあいだに必ずしもこのような単純な関係があると言い切れるわけではないと指摘しながらも，自意識にともなう外向性と内向性によって化粧行動が相違するかという研究において，外向性の高い女性ほどメイクアップ化粧品利用率が高く，内向性の高い女性ほど基礎化粧品利用率が高いということを示唆した．<br>
すなわち，他者とのかかわりが高く他者からの視線に多く触れる機会のある公的自意識の高い人物ほど，他者の目を意識したメイクアップ化粧をおこない，自己中心的で他者の目をあまり気にせず内省的な私的自意識の強いものほど，自己のための基礎化粧もしくは化粧自体をおこなわない傾向にあるというのである．<br>
<br>
本研究では，化粧行動が自意識や性役割といった個人差要因によっていかに規定されるかを検討した．<br>
<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2003_11.htm">平松隆円・牛田聡子　2003　化粧に関する研究 (第2報)-大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待と個人差要因-，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第44巻，11月号，pp.69-75</a><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243698.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>大学生の化粧関心･化粧行動･異性への化粧期待の構造</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243661.html" />
<modified>2007-11-19T03:38:33Z</modified> 
<issued>2003-11-01T00:00:23+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.18243661</id> 
<summary type="text/plain">今日，化粧は女性だけではなく男性たちも採用しはじめている．

従来から存在していた，ポマードやシェイビングローションだけでなく，ファンデーションやリップクリームなどを利用する若者が増えている．
コンビニやドラッグストアなどには男性用化粧品の専門コーナーが...</summary> 
<dc:subject>化粧心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243661.html">
<![CDATA[今日，化粧は女性だけではなく男性たちも採用しはじめている．<br>
<br>
従来から存在していた，ポマードやシェイビングローションだけでなく，ファンデーションやリップクリームなどを利用する若者が増えている．<br>
コンビニやドラッグストアなどには男性用化粧品の専門コーナーができ，その種類は以前とは比べものにならないほど増加している．また雑誌では，男性向けファッション誌だけでなく一般誌までもが，衣服の特集だけでなく，ヘアスタイルや眉の手入れなど女性誌以上に化粧に関する特集を組んでいる．<br>
<br>
男性たちが化粧を採用する起因には，いくつかの仮説が立てられる．例えば「女性からの化粧期待にともなう採用」，「被服のクロス・セックス化のように，化粧を女性ものと認識したうえで，自分らしさの演出のために採用」，「男性用化粧品などの登場により，化粧に対する関心が高まり採用」などである．<br>
<br>
しかしながら，これまでの化粧行動に関する研究は，女性を中心になされており，男性の化粧行動の研究については極めて少ないため，先行研究からの仮説の立証は難しい．<br>
クロス・セックスに関しても，土肥らが被服行動において検討しているが，化粧行動に関するものはほとんどない．<br>
<br>
化粧行動について，飽戸はその起因に関する研究から，「対自的機能」と「対他的機能」を抽出した．<br>
対自的機能とは，化粧の行為者自身の効果をめぐる化粧の機能のことであり，自己満足因子や気分因子などである．そして対他的機能とは，同性・異性に関わらず他者や社会を意識することによって生じる化粧の機能のことであり，個性化因子，美化欲求因子，身だしなみ因子などである．<br>
つまり，「化粧をすることが楽しい」，「気分がよくなる」という化粧行動の主体的な楽しみとしての側面と，「男性からも女性からもきれいだと思われたい」という他者からの目を意識しての自己管理の側面を示唆する．<br>
<br>
また，松井らの研究においては，化粧の動機として「人に良い印象を与えたい」｢肌の色などの欠点カバー｣「肌を守るため」などをあげ，化粧の役割を他者への印象管理と自己補完としている．<br>
<br>
さらに大坊らは，化粧の関心・態度の構造の研究から，「メイクアップ重視・実践」と「化粧・美容への関心」の2つの因子を独立して抽出し，化粧の関心と実際の行動が別次元であることを示唆している．<br>
<br>
本研究では，これら女性の化粧に関する先行研究の結果を参考に，大学生を対象として化粧関心，化粧行動，異性への化粧期待の調査をおこない，男女を比較検討しそれぞれの構造とそれらの関連を明らかにすることを目的とする．<br>
<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
<a href="http://homepage3.nifty.com/shohikagaku/2003_11.htm">平松隆円・牛田聡子　2003　化粧に関する研究 (第1報)-大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待の構造解明-，繊維製品消費科学，社団法人日本繊維製品消費科学会，第44巻，11月号，pp.58-68</a><br>
<br>
【参考】<br>
<script>var pollId = 222;var typeFlag = 1;</script><script type="text/javascript" charset="euc-jp" src="http://public.news.yahoo.co.jp/blogparts/js/roll_blogparts.js"></script><br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/18243661.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>現代における女装行動に関する文化心理的考察</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187169.html" />
<modified>2008-03-30T16:13:07Z</modified> 
<issued>2001-01-06T18:15:07+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50187169</id> 
<summary type="text/plain">社会学，心理学，文化史学など．女装(この場合，広義で男性が女性物の衣服を着ること)に関する研究は，多い．しかし，ほとんどの場合，「服装倒錯」「変身願望」「女性化志向」「衣服における性差のあいまい化」などを，指摘するにとどまる．それは，女装をおこなう者の声を...</summary> 
<dc:subject></dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187169.html">
<![CDATA[社会学，心理学，文化史学など．女装(この場合，広義で男性が女性物の衣服を着ること)に関する研究は，多い．しかし，ほとんどの場合，「服装倒錯」「変身願望」「女性化志向」「衣服における性差のあいまい化」などを，指摘するにとどまる．それは，女装をおこなう者の声をもとにしているのではなく，男らしい男性なら，男らしい衣服を着るということが無意識的に前提として研究がすすめられている．<br>
<br>
一般的には，服装において形態上の男女差があらわれたのは，最もはやいヨーロッパでも中世以後とされている．それ以前は，男女とも基本的には筒状の服を着ていた．日本においても同様である．日本の衣服(着物)の場合，そこには男女差はない．着物の合わせは男女で同じ．むろん，柄による違いはあるが．服装における男女差が広がったのは，産業社会化がすすみ，社会的なレベルでの男女の役割分担が浸透することにより，男性はシンプルで地味な，女性は形も色も華やかという方向に向かっていったからだ．つまり，どのような服を着るかということは，社会や文化と無関係ではいられない．<br>
<br>
にもかかわらず，これまで社会や文化といった外的側面から，また個人の性格特性といった内的側面から総合的におこなわれた研究は，ほとんどない．<br>
<br>
本論では，現代における女装行動として，「ギャル男」をあつかう．彼らはなぜ，女の子たちと全く同じファッションをおこなったのか．「ギャル男」を報道したメディアや「ギャル男」の生の声を中心とする言説分析に加え，社会心理的研究の結果を加味することで，現代における女装行動の意味を文化心理的に考えてみたい．<br>
<br>
【原著】<br>
平松隆円　2008　現代における女装行動に関する文化心理的考察，佛教大学教育学部学会紀要，佛教大学教育学部学会，第7巻，pp.211-223]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>SPPCモデルによる大学生の自己概念の検討</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187167.html" />
<modified>2008-03-30T16:12:16Z</modified> 
<issued>2001-01-05T12:13:40+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50187167</id> 
<summary type="text/plain">我々は，社会を通して自己に関する知識を蓄積し，自己の能力，行動，性格などを評価し自己の存在を受け入れている．

一般的に，自己に関する概念は自己概念(self-concept)，それを受け入れることは自己受容(self-acceptance)と呼ばれる．この自己概念は，自己認知 (self- ...</summary> 
<dc:subject>心理学</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187167.html">
<![CDATA[我々は，社会を通して自己に関する知識を蓄積し，自己の能力，行動，性格などを評価し自己の存在を受け入れている．<br>
<br>
一般的に，自己に関する概念は自己概念(self-concept)，それを受け入れることは自己受容(self-acceptance)と呼ばれる．この自己概念は，自己認知 (self- perception)と自己評価 (self-evaluation)に大別される(山本・松井・山成 1982)．自己認知とは，「スポーツが得意だ」「社交的だ」などといった様々な要素から構成される自己の認知的側面であり，他方，自己評価とは，「自分に満足している」「自信がある」などといった自己に対する評価的側面である．なお，自己受容は自己評価とほぼ同義とされている(Rogers 1949，Silber 1965，中村・板津 1988)．<br>
<br>
人は，他者との相互作用なかで形成した自己認知をどの程度のものであるか，評価している．評価は，ある基準における優劣だけが問題になるのではなく，自己にとってそれが満足できるものか否かが重要となる．<br>
<br>
さて，自己認知と自己評価の関係について，沢崎(1984)は適切な自己評価が行われるためには正確な自己認知が必要であり，両者は相互依存的な関係であると指摘する．白波瀬(2004)は醜形恐怖症，自傷，摂食障害などの多くは，極端に低くまたは不適切に自己の外貌を認知することにより，自己評価が低くなり自己を受け入れることができず精神病理として発症していると指摘する．<br>
<br>
これらの指摘は，自分自身をどのように受け入れ，また安定した自己像が形成されているかについては，自己の適切な認知が重要であるという知見を提供する．もちろん，我々は自己について一つの側面だけを認知しているわけではない．Fromm(1947)は，地位や名誉，経済力や運動能力，学校の成績や友人関係など様々な要素の卓越さを他人に認められ，また自分自身も肯定的に認知することで精神的な安定，すなわち自己評価を高めると指摘する．そのため，自己評価を高める要因としての自己認知については，可能な限り多面的にとらえる必要がある．<br>
<br>
<br>
本研究の目的は，自己について多面的にとらえているHarter(1985)のSelf-Perception Profile for Children(以下SPPC)モデルにより，大学生の自己概念の構造について検討を行うことである．<br>
<br>
SPPCとは，Scholastic Competence(学業能力)，Social Acceptance(友人関係)，Athletic Competence(運動能力)，Physical Appearance(容姿)，Behavioral Conduct(品行)という5つの下位尺度からなる自己認知に関する30の質問項目と，Global Self-Worth(全体的自己価値)という1次元の自己評価に関する6の質問項目から構成されている．なお，全体的自己価値とは他の自己認知的側面とは独立して存在するとされ，ありのままの自己を抑圧・歪曲なしに受け入れることとであり，自己評価を意味している(Harter 1985)．これまで，日本においてSPPCを用いた研究は，児童を対象としてものにいくつかある．<br>
<br>
桜井(1983)は，SPPCのもととなった，Cognitive(学習)，Social(友人)，Physical(運動)，General Self-worth(全体的自己価値)の4つの下位尺度を構成する28項目からなるPerceived Competence Scale for Children(Harter 1979，以下PCSC)の日本語版を作成し，検討している．その結果，原尺度と共通性の高い日本語版が作成され，学習と全体的自己価値の年齢の上昇にともなう単調減少傾向と，運動と全体的自己価値の男女差を明らかにしている．<br>
<br>
藤崎・高田(1992)は，小学生にはSPPCを，成人にはSociability(対人関係)，Job Competence(仕事)，Nurturance(養育)，Athletic Abilities(運動)，Physical Appearance(容姿)，Adequate Provider(供給)，Morality(道徳)，Household Management(家事)，Intimate Relationships(親密な関係)，Intelligence(知的能力)，Sense of Humor(ユーモア)，Global Self-Worth(全体的自己価値)の12の下位尺度を構成する50の質問項目からなるAdult Self-Perception Profile(Messer and Harter 1986，以下ASPP)を，中学生や高校生や大学生にはASPPのうち対人関係，運動，容姿，道徳，親密な関係，知的能力，全体的自己価値の7つの下位尺度を用いて横断的に発達的変化を検討している．その結果，小学生では全体的自己価値と友人関係，中学生では全体的自己価値と容姿，成人では全体的自己価値と仕事が1つの因子として抽出され，発達段階により全体的自己価値に強く影響している下位尺度が異なることを明らかにしている．また，年齢の上昇により 友人関係，対人関係，親密な関係といった人物との関わりを重要と考え，小学生では友人関係や運動能力，中学生以上では知的能力，運動，容姿，全体的自己価値について男性は女性に比べ有意に高いことを明らかにしている．<br>
<br>
前田(1998，1999)は，SPPCの日本語版を作成し，それを絵画式に改訂したうえで健康状態の異なる児童で検討した結果，健康上慢性状態にある児童群は対照健康児童群に比べ運動が否定的ではあったものの，その他については有意差がないことなどを明らかにしている．<br>
<br>
眞榮城(2000)は，SPPCの日本語版を作成し，児童期にいる者の自己概念を検討しているが，小学3年生から6年生と中学1・2年生に有意な差があり，自己認知や自己評価が中学1・2年生頃から低下することを明らかしている．<br>
<br>
このように，SPPCは日本において既にいくつかの日本語版が作成され，日本人に適用可能であることが証明されている．そのため，本研究においても，大学生の自己概念を検討するうえ有効であると考えSPPCを用いた．Harterは，青年期を対象とするSelf-Perception Profile for Adolescents (以下SPPA) や青年後期を対象とするSelf-Perception Profile for College Students(以下SPPCS)など幼児から成人まで5種類の尺度を作成している．<br>
<br>
本来，大学生の自己概念を検討するならば，SPPAもしくはSPPCSを用いるべきであるが， Harterの各尺度に共通して存在する基本的な自己概念の因子によって構成されているSPPCを用いて検討を行うことで，大学生の基本的な自己概念構造を明らかにしやすく，また様々な発達段階での横断的な比較検討が可能であると考え，本研究ではSPPCを用いた．<br>
<br>
さらに，これまで，日本において作成されている自己概念に関する多くの尺度は，当然のことながら日本人のみを対象としており，他国において比較検討された例をみることはほとんどない．しかしながら，SPPCは，スコットランド(Hoare et al 1993)，オランダ(Van Dongen-Melman et al 1993)，アラブ首長国連邦(Eapen et al 2000)，フランス(Worth-Gavin and Herry 1996)をはじめとする様々な国において，翻訳・比較研究が行われているため．SPPCを用いることで今後，自己概念についての国際的な比較検討が可能であると考えられる．<br>
<br>
<br>
【原著】<br>
平松隆円　2008　SPPCモデルによる大学生の自己概念の検討，佛教大学大学院紀要，佛教大学，第35巻，pp.77-89
<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187167.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>一柳満喜子の生涯に関する一考察</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187887.html" />
<modified>2008-04-12T06:15:14Z</modified> 
<issued>2001-01-04T19:12:52+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2008:ryuenhiramatsu.50187887</id> 
<summary type="text/plain">一柳満喜子(以下，満喜子)は，明治，大正，昭和を生きたクリスチャンであり，教育者である．特に，幼児のために，多くの実践をおこなった．満喜子によって設立された学校は，今日も保育所，幼稚園，小学校，中学校，高等学校までも有する近江兄弟社学園として存続している．...</summary> 
<dc:subject>日本研究</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187887.html">
<![CDATA[一柳満喜子(以下，満喜子)は，明治，大正，昭和を生きたクリスチャンであり，教育者である．特に，幼児のために，多くの実践をおこなった．満喜子によって設立された学校は，今日も保育所，幼稚園，小学校，中学校，高等学校までも有する近江兄弟社学園として存続している．<br>
満喜子による教育事業について，夫の一柳米来留(William Merrell Vories:以下，メレル)は次のように語る．<br>
<br>
教育事業は，満喜子の創意にかかるものであった．満喜子は新しい方法を紹介し，生徒ばかりではなく，教師も訓練の対象としている <br>
<br>
メレルは，一九〇五年に滋賀県立商業学校(現在の滋賀県立八幡商業高等学校)の英語教師として来日して以降，彼とその教え子である吉田悦蔵，村田幸一郎とともに近江ミッション(現在の近江兄弟社:以下，近江兄弟社)を設立し，建築家，伝道家，実業家として活躍した．その近江兄弟社での教育事業の中心を担っていたのは，メレルではなく満喜子であった．<br>
しかしながら，これまでメレルに関する研究は数多く行われてきたものの，満喜子についての研究はほとんどない．<br>
満喜子は，自らすすんでものを書くということをせず，依頼による講演や執筆が多く，満喜子を知る史料はほとんど残っていない．断片的ではあるものの，学校通信などの満喜子による文章の一部が一九五九年と一九七二年に文集としてまとめられているが，多くが未整理あるいは行方不明となっている．<br>
また，華族出身でありながら，満喜子に関する公文書の一切が宮内庁や霞会館に現存していない．さらに，一柳家の系譜がまとめられている『一柳家史紀要』にも，満喜子の名前は登場しない．<br>
伝記に類するものとしては，満喜子自身の手による『教育随想』所収の「辿り来し道をふりかえりて」やグレイス・フレッチャー(Grace Nies Fletcher)のThe bridge of Love(アメリカでの書名，イギリスではLove is the Bridge)がある． <br>
「辿り来し道をふりかえりて」は，満喜子が自分自身について語った唯一の文章である．また，The Bridge of Loveは，ボストンのジャーナリスであつたグレイス・フレッチャーが一九六六年四月五日に来日，約一ヶ月にわたり一柳邸に滞在し満喜子本人からの直接取材を含めて関係者からメレルと満喜子について取材し，執筆されている．グレイス・フレッチャーが執筆に取り組むこととなったのは，一九六五年に満喜子が渡米し，十一月十六日にニューヨークの出版社E.P.Dutton & Co.,INCを訪れた際，「メレルの生涯は誰かに書かせ，広く読ませねばならない」と出版社がグレイス・フレッチャーを満喜子に紹介したことによる．<br>
主にメレルに関する内容で大半が占められているものの，日本国内での出版が前提ではなかったためか，満喜子の生家での出来事をはじめ，近江兄弟社関係の出版物，また講演などで語られることのなかった極めて私的な内容も記されている．The Bridge of Loveはこれまで一度も日本語に翻訳されることはなかったが，現在，平松隆円を中心に翻訳出版の準備がすすめられている．<br>
新制学校制度になってからの高校第三期卒業生たちが，『忘れられない教育者一柳満喜子先生の思い出「満喜子先生ありがとう」』を二〇〇六年に出版している．ここでは，第三期卒業生たちが満喜子の思い出をつづっており，断片的に語られるのみであった学校での満喜子の姿を知るうえで，貴重な史料といえる．<br>
<br>
ローマンスめいたものは決して私の手では書きこなせませぬ <br>
<br>
戦前，満喜子に接していた吉田悦蔵はその著書，『近江の兄弟ヴォーリズ等』のなかで満喜子について，何も書き残していない．<br>
満喜子についての研究報告は，佐野安仁の「一柳満喜子の教育観」，石井紀子の「Constructing Christian Brotherhood: Makiko Hitotsuyanagi Vories and Her American Mentors」，奥村直彦の「ヴォーリズ夫妻の教育思想と「近江ミッション」教育事業の展開」のみである．<br>
佐野安仁は『教育随想』を史料に満喜子の教育観を論じ，石井紀子は日米女性文化交流の立場から満喜子とメレルの国際結婚を題材にキリスト教とジェンダーについてまとめ，奥村直彦は主としてメレルに関心を置きながら，The Bridge of Loveを史料にヴォーリズとの関係のなかで部分的に満喜子を取り上げる程度である．ゆえに，いずれも満喜子に関する総合的な研究とはいいがたい．<br>
このように，研究がほとんどおこなわれてこなかったこともあって，満喜子については，なお不明な点が多い．<br>
そのためか，現在の近江兄弟社学園においてさえ，その創立者が満喜子であるにもかかわらず，事実と異なる言説もみられる．<br>
<br>
満喜子先生が教育の責任者として君臨され，学園幹部はそれに忠実な方々で固められていましたから，いわば満喜子先生オンリーの考え方で…(中略)…一九九〇年ごろから意図的に学園創立者はヴォーリズ夫妻という風に表現して来ましたが，今でも学園創立者・一柳満喜子という表現が処々に見られます．ヴォーリズ百年を機に，ヴォーリズさんの研究をすすめ，ヴォーリズ精神を学園創立理念としてきっちり位置付ける <br>
<br>
だが，メレルは教育事業には深く関わらなかった． メレルに代わって，教育事業を担ったのが満喜子である．<br>
<br>
ヴォーリズのミッションで，一番の欠点は，教育事業のないことである <br>
<br>
　賀川豊彦は，一九二三年の時点ではっきりメレルが教育事業をおこなってこなかったことを指摘している． <br>
<br>
ミセス・ヴォーリズも聡明な人である．然し私は彼女のことに就てあまり知らない <br>
　<br>
また，賀川豊彦は満喜子について「聡明」とだけ記し，詳しくは語らなかった．<br>
満喜子に関する研究は，たんに一人の女性の生涯を検証するにとどまるものではない．近江ミッションにおける教育事業はもちろんのこと，メレルの人的交流における満喜子の役割など，これまでのメレル研究では検討されてこなかった領域における新たな知見の提供が可能となる．一般的には，メレルが日本の建築や戦後の天皇制に影響を与えたといわれている．しかしながら，メレルの事業を人的にも経済的にも支えていたのは，満喜子にほかならない．その意味において，満喜子について検討をおこなうことは重要である．<br>
そこで，本研究では満喜子の生涯について，特に彼女が近江兄弟社で担った教育事業に焦点を当てて概観し，満喜子研究だけではなく新たなメレル研究への萌芽としたい．<br>
<br>
<br>
【資料】<br>
<a href="http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200712000153">平松隆円　2008　日本研究，国際日本文化研究センター(編)，角川学芸出版，第37号，pp.201-245</a><br>
<br>
<br>
<br>
<OBJECT classid="clsid:D27CDB6E-AE6D-11cf-96B8-444553540000" codebase="http://fpdownload.macromedia.com/get/flashplayer/current/swflash.cab" id="Player_d2e5e40d-23f4-40c0-ba18-e3ed10d9ed5a"  WIDTH="600px" HEIGHT="200px"> <PARAM NAME="movie" VALUE="http://ws.amazon.co.jp/widgets/q?ServiceVersion=20070822&MarketPlace=JP&ID=V20070822%2FJP%2Fryuenhiralab-22%2F8010%2Fd2e5e40d-23f4-40c0-ba18-e3ed10d9ed5a&Operation=GetDisplayTemplate"><PARAM NAME="quality" VALUE="high"><PARAM NAME="bgcolor" VALUE="#FFFFFF"><PARAM NAME="allowscriptaccess" VALUE="always"><embed src="http://ws.amazon.co.jp/widgets/q?ServiceVersion=20070822&MarketPlace=JP&ID=V20070822%2FJP%2Fryuenhiralab-22%2F8010%2Fd2e5e40d-23f4-40c0-ba18-e3ed10d9ed5a&Operation=GetDisplayTemplate" id="Player_d2e5e40d-23f4-40c0-ba18-e3ed10d9ed5a" quality="high" bgcolor="#ffffff" name="Player_d2e5e40d-23f4-40c0-ba18-e3ed10d9ed5a" allowscriptaccess="always"  type="application/x-shockwave-flash" align="middle" height="200px" width="600px"/> </OBJECT> <NOSCRIPT><A HREF="http://ws.amazon.co.jp/widgets/q?ServiceVersion=20070822&MarketPlace=JP&ID=V20070822%2FJP%2Fryuenhiralab-22%2F8010%2Fd2e5e40d-23f4-40c0-ba18-e3ed10d9ed5a&Operation=NoScript">Amazon.co.jp ウィジェット</A></NOSCRIPT><br>
<br>
<br>
<br>

<a href="http://cosmetology.livedoor.biz/archives/50187887.html">続きを読む</a>]]> 
</content>
<author>
<name>ryuenhiramatsu</name> 
</author>
</entry>
</feed>